歩きながら考える癖・・・。
今日、ある道庁職員から「先生は(僕は、この呼ばれ方が嫌いなのですが・・・)は歩きながら、いつも難しい顔をしていますよね・・・」と指摘をされました。自分では昔から気付いていまいたが、僕は「歩きながら考える癖」があるのです。
僕は、何かのことを真剣に考えている時、回りのことが全く眼中に入らなくなってしまうのです。特に、議会での質問が近づくと、僕はそのような状態になってしまうのです。
もし、みなさんが僕を見かけて挨拶をしたのに、僕が知らん顔をしてすれ違ってしまったら、「何か考え事をしているんだ」と思って下さい。悪気は全然ないのです。どうか、ご容赦下さい。
さて、最近の僕は、「決算特別委員会」の質問のため、膨大な書類の精査に時間を割かれ、ずっと寝不足状態が続いています。多くの書類に目を通していると「おや?」という決算の数字が出てきますし、理解不能な処理がかなりあるのです。現在、急ピッチで作業を進めていますが、まだまだ難航しそうです。
質問を作るとき、僕はできるだけ調査を行い、しっかり裏付けをとるようにしていますが、毎回「地方議員の調査の限界」という壁にぶちあたります。道議会議員には、議員報酬の他には月々40万円余りの政務調査費しか支払われません。この政務調査費は、地元の帯広の事務所の運営や諸経費等であっという間に消えてしまいます。地方議員は、国会議員と違い、文書通信費(月100万円位なのでしょうか?)もありません。また、国会議員には、第一秘書・第2秘書・政策秘書と3名の公設秘書がいますが、道議会議員には一人の公設秘書もいないのです。もちろん、JRのフリーパスも無く、議員宿舎もありません。
更に、地方議員には、国会議員とは違い「調査権」がないのです。我々は、自分で証拠を集め、関係者の話を聞き・・・と「記者」や「探偵」のようなことをしなければならないので、スピーディーに問題解決をすることが出来ないという「ジレンマ」に悩まされるのです。「明らかにおかしい」と思っても、それ以上の調査が出来ず、何度悔しい思いをしたか解りません。
つまり地方議員は、質問の調査や問題を解決のために行う活動を、かなりの時間をかけて「議員一人」で行わなければならないのです。勿論、自腹を切って調査をすることも多々あるのです。現在、僕は色々な案件を抱えていますのが、これに質問の準備も重なってしまい大変な状況になっているのは、このためです。
国会議員と地方議員の「天と地ほどの格差」を少しでも埋めて欲しいと考えているのは僕だけなんでしょうか・・・。
追伸 決算特別委員会での質問の準備は、一向にゴールが見えません。昨日も「関係者」の方と会いましたが、さらに調べなければならないことも沢山あります。現段階において既にいくつかの問題を確認しました。しかし、これ以外にも更に多くの問題がある可能性が高く、それらをどのように整理して良いのか・・・、途方に暮れている状況です。決算特別委員会の質問日まで、道庁の中で「難しい顔で歩いている僕の姿」が、色々な場所で目撃されるんでしょうね・・・。