2005年3月16(水)・18日(金)予算特別委員会での質問
予算特別委員会で「北海道の商品の海外への販路拡大」を中心に質問させていただきました。3月16日は2回質問をしました。1日に2回は結構珍し いことで、本当に疲れましたが、水産・林務部と農政部の両部に質問をしなければならないということで強行突破で質問をしました。3月18日には経済部に質 問をしました。
知事や北海道が売り込もうとしている「北海道の物産」とは主に農産物・水産物なのですが、実際には「本気で海外に売ろうなんて思ってないのでは?」と思えるような姿勢が多々見えましたので、与党なのですが「厳しく」質問をさせていただきました。
「北海道の物産を海外相手に売りまくる!」これは北海道が生き返るには(道財政は瀕死の状態なのです・・・・)この政策を成功させる必要があると思って います。これだけでは生き返ることが出来ない状況ではありますが、だからこそ、色々な施策を沢山成功させて行かなければならず、その中でも「海外への販路 拡大」は非常に重要な施策なのです。
日本・北海道の農産物等は確かに海外のそれと比べて「高い」のです。ですが、「品質」や「安心・安全」という付加価値が付いており、これを武器と して「北海道ブランド」を育てあげ、高くても良い商品を買いたいと思っている海外の消費者層に売り込んでいくことは可能であると僕は信じています。
しかし、現実には北海道がこの施策を本気でやっているとは思えないのです。第一、知事が重点施策でやるといっているのに「農政部・水産林務部・経 済部(この部が、海外販路の施策の窓口なのです)がこの施策について初めての会合を持ったのが今年の2月(昨年の段階でこの施策が重要だと知事がずっと 言っており、昨年の段階で予算も付いているのです!)で、しかも1時間以内で終わる「報告事項の確認」だけの会議が1回のみ開催されただけなのです。普通 の会社で「社運をかけたプロジェクト」の会議を「この時期になってやっと一回だけ行った」なんて信じられませんよね・・。本当に「道庁は」縦割りの社会で このような常識で考えると考えられないことがたくさんあるのです。
目標の設定も驚きます。むこう3年この販路拡大の施策が経済部を中心に行うのですが、販路拡大の目標額すら各部がバラバラで施策を推し進めているので す。特に農政部では「何をどれだけ輸出の増加させるか目標値は決めていない」と驚くことを平気でいいますし(水産林務部では目標値を決めています)、経済 部に至っては「3年間で50社の商談の成立」というピントのずれた目標値を設定しているのです。皆さん!よく考えてください。北海道の経済を立て直す「重 点施策」なのです。北海道が一年間でわずか17社の契約をコーディネートするするだけで、どれだけ北海道経済を立て直す「原動力」になると言うのでしょう か?桁も違いますし、発想が違うと思いませんか??(50社が海外に販路拡大できて、それで「北海道経済」が立ち直るなら誰も苦労はしませんし、北海道と いう行政の力を借りなくても、自分たちで海外に販路を拡大している業者なんて沢山あるのです。)こんな危機感では北海道の経済を立て直すなんて無理だと僕 は思ってます。
そのほかに、北海道の商品を売るのに、その国で消費動向のアンケート調査やマーケットリサーチ等をやっていないに等しい状況にも驚きますし、本当 に皆さんが聞いたらびっくりするような悠長な感じで10年以上もこの施策を行い続けているのです!!多くの問題があり、ここでは書ききれないような感じで す!!
僕の質問で、もっと3つの部が連携をとり、この施策にふさわしい共通の目標値を設定し、この施策に当たって行くことを3つの部が約束しました。
北海道の経済がよくなることが今後の生命線であり、真剣に行わなければならないことなので、今後ともこれに関係する施策についても厳しく見続けて行くことをお約束します。
関連記事 2005年3月16日 十勝毎日新聞