2004年12月1日 第4定例会での質問
2004年12月1日一般質問を行いました。
今回は3つの質問をさせて頂きました。
1つ目は、【北海道と政令指定都市の件】です。これはどういうことかというと、まあ、おおざっぱに簡単に言うと(若干、乱暴な説明になりますが、大体は合っているのでご理解を・・)、都道府県と政令指定都市っていうものは、ほぼ同じ権限を持っていると思ってください。ですから、北海道と帯広市を同じテーブルでは語れないのですが、北海道と札幌(政令指定都市)とは同じテーブルで語ることが出来るのです。それは、例えば、道路ありますよね?あれって、国道も道道も全て政令指定都市にある道路は全て、維持管理等は全て札幌市で行うのです(普通の市町村は、国道は国、道道は北海道、町道は町・・と管理者が維持管理を行うのです)。
これはどういうことかというと、それだけ「政令指定都市」が格上(という表現が的確かどうかはわかりませんが)であり、多くの業務を独自で行えるということであり、自治体としては北海道とほぼ対等であると言って良いと思います。ということは、今後「道州制」を議論する上で「北海道」と「札幌」がきちんとそれぞれの権限等を確認しておかないと問題になると言うことです。
実際に、河川の場合、今は何故か札幌に流れているのに「北海道が維持管理」までしている河川がほとんどなのです。このように「北海道」と「札幌」のすみわけをきちんとする議論が必要であると質問をさせて頂きました。
2つ目は「教員の資質」についてです。私は北海道の教育を他の地域よりも素晴らしい教育にしたいと思っていますし、それがこの地域のそして日本のためになると思っています。また、保護者の皆様も学生も「質の高い教育」を望んでいますし、それは学生自身のためになると信じています。
しかし、現実に目を向けると、「北海道の教員」は質が他に比べて高いどころか多くの問題を持っています。主任手当を未だ送り返してくる主任がいたり、式典で国家斉唱の時に座ったまま(退席した教師もいます)の教師がいることに驚きます。生徒に君が代を教えている(学習指導要綱通りに)教師が、その歌を歌わなかったり国旗に敬意を表さないことは間違いなく問題です。生徒はどう考えるでしょうか?そうした行為を「思想の自由」ということでうやむやにすることはできませんし、そういう教師の行動が、教育上相応しくないと思っています。
また、多くの問題教師(事件等を起こした教師、指導力不足の教師等々)に対しても道教委の弱腰の姿勢がどうしても納得いかないのです。全道の指導力不足の教師は2年間で6名しか認定されていません。明らかに少なすぎます。問題を起こした教師にも「研修」等の厳しい指導は行わないのです!何故なのでしょう? 教員の資質を上げることは北海道の教育の向上にとって「急務」であると考えています。
3つ目に「北海道学校給食会」について質問をしました。この財団法人は、学校給食の食材を仕入れて各地に届けるという団体ですが、実態は不透明な団体で、問題が多いと言うことで質問をさせて頂きました。道教委とびったりの法人です(なんと、34年登記の更新すら忘れていたような団体なのです!)。この財団は学校給食の食材を安く供給する事・安全な食材を供給することを目指しているのですが、その情報すら公開していないのです(答弁で、ホームページ開設を約束しました)。また業者からの入札制度も不透明で、毎年同じ業者(94%が札幌近辺の業者です!本来なら全道から業者がいて然るべきです!)が、同じような価格で落札を繰り返していまし、これは「公平・透明な入札」とは言えませんし(この点に関しても今後、公平な入札を行っていく答弁をもらいました)、このような団体をもっとしっかりと見る必要が議会にはあったのでは?と思ってしまいます。また、この団体の性格を考えるともっと全道から「特産品」を仕入れて「地産地消」「地域の活性化」につなげて行くべきなのです!そう言う視点から「北海道学校給食会」をただすための質問をしました。
質問をしたい事項はまだまだたくさんあり、次回の議会でも質問しようと思っているのですが、本当に多くの問題を北海道は抱え込んでいます。これからも、北海道の将来のために、幅広く・深くそして多くの質問を続けて行きます。
関連記事 平成16年12月2日 十勝毎日新聞