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本道における「聾(ろう)教育」の闇

2008 年 7 月 3 日(木)19:13 | コラム | 本道における「聾(ろう)教育」の闇 はコメントを受け付けていません |

 

 僕は、北海道における聾学校における教育を、聾者本位の教育に見直す必要があると考え、手話導入に向けて活動を続けてきました。議員一人での戦いではありましたが、本道の聾学校において日本手話を導入することができました。

 今まで手話の出来ない先生が北海道の聾学校に8割以上もいたことが異常だったのです。そのような先生は、「英語を話せない英語の先生」や「楽譜がわからない音楽の先生」と同じなのではないでしょうか。

 さて、このように本道において少しづつではありますが、聾教育が改善されつつあります。

 しかし先日、自民党のある後輩議員から「北海道の聾教育でずっと行われてきた『聴覚口話法』で授業を受けたいと願っている方々を、小野寺道議が排除しようとしているという話は本当なのですか」と言われてびっくりしました。さらにその後輩議員は「その人は、小野寺先生が『ありもしない事件』をでっち上げて、罪もない教員を別の学校に飛ばしているとも言っていました。今、その人たちに助けて欲しいとお願いされているんです」と言ってきたのです。その話を聞いて怒りを通り越して呆れ果ててしまいました。

 こんな姑息な手を使って、僕以外の議員に働きかけをしている集団があるんですね。

 はっきり言いますが、僕は「聴覚口話法」を排除したことは一切ありません。本道の聾学校において手話の導入も必要で、どちらかを選べる選択権を与えるべきだと主張をしているに過ぎません。それは、僕の道議会での質問の議事録を見ればすぐにわかるはずです。嘘もいい加減にして欲しいものです。また、僕がはありもしない事件をでっちあげて、教員を遠くに飛ばしているという作り話を聞いた時は、本当に馬鹿らしくなって笑ってしまいました。嘘を吹聴している方々が誰かわかりましたので「名誉毀損」で訴えようかと思うぐらいです。

 ちなみに「教員が飛ばされた」という表現も適切ではありません。教員は異動があるのです。自分の意思とは関係なく異動しなければならないのです。その教員は単に異動しただけのことかもしれません。

 いずれにしても、僕は「事件をでっちあげる」なんて姑息な手を使いませんし、事件を起こすような馬鹿な教員がどなたで、どこに飛ばされようが、僕の感知する所ではありません。職員の配置に文句があるなら教育委員会に行くべきなのです。

 もし本当に、「あの教員はあそこの学校に飛ばせ!」なんて政治家が圧力をかけたのであればそれこそ大問題です。このような「議員の尊厳」を著しく傷を付けるような「でたらめ」を吹聴していることに強い憤りを感じます。いずれにしてもこの問題、白黒はっきりと決着をつける必要があるかもしれませんね。

 僕は「道民のプラスになるか否か」という価値判断で、議員活動を続けています。聾学校に手話を導入するのが、道内の聾学校で学ぶ子供にとってプラスになると思って活動をしているだけなのです。だから、8割以上の先生が手話を出来ない現状が問題だと主張をしているのです。ちなみに僕に相談をしてきた後輩議員は、僕の言い分を全て理解してくれました。

 「手話導入反対」という自分達の都合を押し通すため、卑怯で卑劣な手を使う輩に対しては、北海道の聾学校で教育を受けている児童・生徒を守る上でもさらに対決しなければならないと改めて思った出来事でした。

 そういえば、このような輩と一緒になって騒いでる十勝の道議会議員がいることも皆さんにお知らせしておきます。児童、生徒や保護者の立場ではなく、一部の変な教員の側に立って一体何をしたいのでしょう。昨年、その議員がおこなった「僕を余りにも侮辱した質問」を僕は忘れることが出来ません。ちなみに質問自体も、質問の中に勝手に「札幌聾学校を卒業して弁護士になった方」を登場させて、その方に関する嘘を並べ、結局本人から質問後に厳重な抗議を受けて質問内容を訂正するといった「おそまつ」なものでした。議員としてこれほどの「恥」はないのです。

 本来、教育とは第一にそこで学ぶ児童・生徒の為に行われるべきものです。そこで学ぶ子供にとってより良い環境を与えていくのが行政の仕事であり、問題点を是正させていくのが政治家の責務だと思っています。

 これからも色々な所から攻撃はされるでしょう。でも、そんなことは全然気にしません。僕は「全ては道民のために」という自分の政治理念に基づいて活動を続けていくだけです。

 別に誰が騒ごうが、どんな妨害を受けようが、最期まで自分の信念は貫くことを僕を応援してくださっている皆さんには約束をいたします。