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道民は「お人好し」過ぎ!

2009 年 10 月 17 日(土)23:59 | 日記 | 2 Comments |

 国の予算編成が大変なことになりそうですね・・・。もし、大変なことになったとしても「それも自民党の責任」だと僕は考えているので、批判をすることはしません。しかし、「このままでは、日本経済は混乱しそうだな。本州に比べて北海道経済はもっと大変なことになりそうだ・・・」と、思わずにはいれないのです。「混乱」や「大変なこと」にも限度というものがあります。せめてそれは超えないで欲しいと願うばかりです。

 「民主党のマニフェスト」の中には、「それはやるべきだ!自民党が出来なかったのだから、民主党には是非やって欲しい」と、僕でも賛同するものがいくつかあります。税金の無駄をカットし、埋蔵金を見つけ、特別会計にメスをいれ、行政改革を積極的に行い(これは、民主党では難しいかもしれませんが・・・)、地方分権を推し進め・・・等々です。これらを、スピード感を持って行って欲しいのです。そして、来年度の国家予算にその成果をきちんと反映させてもらいたいのです。しかし、概算要求を見ると、まだまだ甘いですね・・・。

 「民主党のマニフェスト」ということで思い出しましたが、今日は「高速道路の無料化」について書きましょう。

 一週間後、道東自動車道の「占冠ートマム」間が開通をします。これにより、北海道における高速道路の利便性が若干ですが上がります。しかし、高速道路というものは、きちんと繋がっていないと本来の効果を発揮しないのです。今、建設中の「新夕張ー占冠」間、そして、これから作られる予定の道内の高速道路網はしっかりと整備されるのでしょうか。

 さて、高速道路は本当に「無料」になるんでしょうか。もしなったとしらた「大問題」です。僕は、これに関しては「道民は特に反対をしなければおかしい!」と考えているのですが、あんまり反対の声を聞きません。どうしてなんでしょう・・・?

  だって、皆さん考えてみてください!本州の高速道路を整備し続けてきた結果、現在「約40兆円」もの借金が出来たのです。この借金は、「高速道路利用者からの利用料」で返済していく予定だったのです。また、高速道路の会社で働く約1万人の人件費や道路の補修も「利用料金」で賄いながら、今後の高速道路網も整備していく予定だったのです。

 もし、今のタイミングで「高速道路がタダ」になったら、巨額の借金の返済、高速道路にかかる費用、道内の高速道路の整備・・・これらすべてを税金で賄わなければならなくなるのです。

 北海道の高速道路網は全然出来上がっていません。何故、「殆んど出来上がっている本州の高速道路網」の建設によって出来た40兆円の借金を、税金によって道民が返済させられなければならないでしょうか。更に、「次は北海道の高速道路の整備をやる順番だけど、本州は殆んど高速道路網はもう出来上がっちゃったから、高速料金取るのはもう止めよう。」なんて中央の方々に言われて、どうして道民は黙っているんでしょう。おかしな話ですよね。道民のお人好しにも限度があります。

 日本の均衡ある発展の為に、社会資本整備に地域間格差があってはいけないのです。国が「地域主権」を推し進めようとするのなら、なおのことです。

 僕は「利益誘導型の政治家」ではありませんし、必要のない公共工事もあると思っています。しかし、広大な面積を有し厳しい冬がある北海道においての「高速道路や高規格道路」は、「流通」や「観光」のみならず「患者の緊急搬送」のため等、本州のそれとは性格の異なる「大切な社会資本」だと考えているのです。

 今後、高速道路がタダになれば、高速道路の建設は税金で行う以外に方法がなくなります。しかし、来年度の国の予算の概算要求では、特に公共工事、その中でも「道路」に関する予算が大幅に「削減」をされているのです。北海道の高速道路網・・・本当に完成するんでしょうか。

コメント

  1. 一般市民 より:

    自民党は、時代の流れについていけなかった部分もあります。バブル崩壊に伴い、その後の景気悪化、税収などの低下する事をわかっていて、それに合わせた政策を出来なかったという事もあるかと思います。
    景気が悪化しても今まで通りでは、支出が増えるばかりではないでしょうか。今回、民主に政権交代し、今まで出来なかった節約という面に期待する位しか思いつきません。官僚の天下り問題、ムダ金などには是非やって欲しいと思います。

    さて、高速道路ですが、旧道路公団は40兆円もの不良債権を生み出しました。その40兆円の不良債権を通行料で補填しているのではないでしょうか。
    無料化により年間2兆円の維持費と返済はどう捻出するのでしょう。無料化を継続する限りは2兆円を税金で負担するという事は続きます。そんな2兆円を高速道路に充てるのであれば、他の事に2兆円を使う方が有意義ではないでしょうか。
    2兆円を国民が税金という形で払うという事を忘れてはいけません。

    高速道路とは、お金を出してでも、一般道より早く到着したい方のためにあるのではないでしょうか。皆が高速を使えば、スピードの低下、渋滞があります。
    本来、そういった目的を持って使う人や企業には、迷惑な話です。
    先日バス協会が前原国土交通相に要望書を提出したようですが、荷物や人の郵送など到着時間などに関係する企業には、大打撃です。

    何だか、民主党のマニフェストは、子供が人気集めに過大な事を言ってるような、そんなレベルに思える物が沢山あります。
    今後、色々な面で、実行不可能なものが出てくるのではと思います。勿論、高速道路無料かも含めて。

    結局は税金で、国民のお金で高速道路を無料化にする訳ですよ。
    無料化にするのであれば、民主党の党のお金を使って無料化にしていただければ、本当に有り難い話しですが。

  2. 小野寺 まさる より:

    一般市民さんへ

     僕がブログのスペースの関係で省略した点についても、詳しく書いて頂き感謝をいたします。
     この「高速道路無料化」の政策ですが、確かに色々な問題や矛盾があります。しかし、僕は道議会議員として「一番とばっちりを食らうのは我々だ!」ということを「道民」の皆さんにお伝えする義務があると考え、このブログを書きました。
     この件は、今後様々な問題が発生するでしょうし、実際はかなり難航をすると思います。
     北海道議会としても「高速道路網」については、今後もしっかり国に物申していくという姿勢をとり続けなければならないと僕は考えています。

     今回もコメントいただきまして、本当にありがとうございました!

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