訪朝その後
昨日はばたばたして結局あまり首相訪朝のニュースを見ることが出来なかったので、今日は新聞にしっかり目を通しました。今回の訪朝ですが、僕は30点ぐらいの出来だと考えています。
それは、拉致被害者が5人帰ってきただけで(ジェンキンスさん一家はやはり帰ってきませんでしたね・・・)他の行方不明者に関しては何ら進展がなかったからです。返すのが当然の家族を北朝鮮は返しただけで、あれだけの援助を(米20万トンと1千万ドル相当の医療支援)を手に入れたのだから、「北朝鮮にやられた」と考えて当然だと思うのです。
第一、ジェンキンスさんに関してアメリカと根回しも完了していない段階で、しかも行方不明者の件を全く事前に議論をしないまま交渉に臨んだのは明白でもう少し下地を作ってから訪朝しても良かったのではと思うのです。
このニュースに関して2つの心配があります。一つは、今後マスコミでさんざん取り上げられると思います。帰ってきた5人の子供さん達はマスコミに追われ続け、国民はそれを嫌と言うほど見続け、あっという間に飽きてしまわないか心配です。そしてもう1つの心配ですが、この親子の再会は僕も凄く嬉しい話ではあるのですが、このニュースが「素晴らしい出会いのドラマ」として国民が捉えて、「よかった、よかった」だけにはならないか?そして、この問題にまだ多く潜んでいる問題をこの「感動のドラマ」が覆い隠してしまわないかが心配なのです。
どうして子供と親が離ればなれになったのかと言う本質を考えて、この再会のニュースを通してジェンキンスさんを含め行方不明者が一日でも早く日本に帰って来るように世論を盛り上げなければならないと思っています。僕はこの日記で「自民党の議員として自民党が現在においては一番素晴らしい政党だと思っている」と書いていますがその考えは今も一緒です。しかし、やはり「教育」や「外交」「国防」「福祉」といった問題に関してはもっとしっかりとしたスタンスを取るべきなのではと思っています。 国民が何を求めているのか真摯に勉強をする必要も感じています。ですので、今回の訪朝の際の日本の姿勢にはすこしがっかりしました。もっと毅然とした態度で臨むべきだったと思っています。家族会の方の怒りも当然です。僕でできることがあれば応援をしてあげたいと強く思っています。
この日記を読んでいる方々と、今後、日本が政府そしてマスコミがどのようなスタンスでこの問題に取り組んでいくのかをしっかりと見守って行きたいと考えています。
追伸 今日は多くの会合を渡り歩きました。日曜ですが大忙しの一日でした。最後の行事は茶道(裏千家)の青年部の懇親会でした。今日の懇親会は男性は僕だけで、結構緊張しましたが、日本の心や伝統文化やわびさびと言ったことを理解したくて入会しているのですが、忙しくて初心者のレベルにも達していないのが現状ですが、頑張ろうと思っております。