自治体も国際感覚を
今日は、道東防衛議員連盟等の打ち合わせをして後は、事務所でデスクワークをしていました。議会から北海道の予算要求の書類が山のように(写真参照)送られてきたのでそれに目を通すだけで、結構時間が過ぎてしまいました。(僕の議会の机にはこの20倍以上の書類が山積みになっていますが・・・)これは17年度、北海道庁のそれぞれの部でどのような事業を行うのか?そしてそれにどれだけお金が必要なのか?というものを部毎にまとめた書類で、これに目を通しておかないと一年の大まかな政策の流れがつかめませんし勝負にならないのです。
さて、今日のニュースにもなっていましたが、明日から3日間、高橋知事本人がサケやホタテなど道産水産物やお菓子等の加工食品を中国・上海に売り込みに行きます。経済成長が著しい中国の市場を開拓し、安全・安心の「北海道ブランド」を売り込みそれによって、道内経済が活性化すればそれは素晴らしいことだと思いますが、僕はどうも手放しでは喜べません。
日本という国は不思議な国だと思うのです。現在、日本は中国に沢山嫌な想いを(過去の日記に書いてありますが・・・)させられているのに、「経済は別」といって交流をするのです。中国の方々は「なんて日本人は心が広いのだろう・・。中国があんなことをしても中国を儲けさせてくれる・・・」と思うのでしょうか?僕はそう思いません。経済交流が必要でも、日本人として譲れない精神というか誇りがあると思うのです。もしも高橋知事が北海道のトップとして、今後何か起こったらすぐに中国市場から撤退するくらいの気概を持って「中国に売り込みに行く」なら良いのですが、万が一そうでないのなら問題だと思うのです。政府が中国に猛烈に抗議をしている中、各自治体が各自で「経済交流」「友好」を深めていったら、「政府の抗議が何処まで本気の抗議なのか?」と受け止められはしないのでしょうか?それこそ「2元外交」になってしまわないのでしょうか?知事のトップセールスをする姿勢は高く評価します。しかし、各自治体ももっと「国際感覚」を持たなければならない時代に入って来ていると強く思うのです。