亡霊との戦い!
自民党は永年に亘り「政権与党」であり続けました。その間、確かに「日本」は世界の中でも稀に見る「豊かなで平和な国」になりました。
勿論、僕は政治家ですので、今の日本には「格差問題」や「犯罪の増加」など、数多くの問題が存在しているのも十分に承知をしています。それでも、「今でも“戦争”を続けている国もあれば、国民が餓死し続けている国もある。世界中には“教育”や“医療”すらまともに受けられない国が沢山ある」ということを前提とした話であると理解をして下さい。
自民党が政権を担い続けることが出来た原動力の一つが、この「日本の高度経済成長」でした。僕もこの実績は高く評価できるものだと考えています。
しかし、その一方で「長期間の自民党政治により“多くの弊害や問題”が生まてしまった」ということも事実なのです。
例えば「都市と地域間における経済等の格差」や「官僚の暴走」、「膨大な税金の無駄使い」、「医療、教育、福祉・・・等々の制度の崩壊」といった多くの問題に対して国民が怒り、その結果「自民党」が下野をしたのです。「国民の怒り」に対して自民党の国会議員の感度が「余りにも鈍かった点」も大きな反省点でしょう。
今回、僕が皆さんに伝えたいのは、自民党政治の負の部分によって生まれたこれらの問題は「すでに表面化してしまった問題」であり、実は「表に出てきてない問題がまだ沢山ある」ということなのです。そして「それらは非常に深刻な問題である」ということを是非知って欲しいのです。
例えば、永年に亘って「党の支持団体」に対し、自民党は政権与党の力をフル活用して「多くの税金」を注ぎ込んできました。それは、国民の為に必要な政策ではありましたが、いつの間にか「自民党が次の選挙で有利に戦うため」という「別の目的」をその政策の裏側に付加し続けたことを、自民党は否定できないはずです。
そして今、政権が交代し「それらの団体」は手のひらを返すように「民主党」に擦り寄っています。僕は、これはこれで僕は仕方のないことだと思っていますが、「この現象をどのように考えるのか」と、今の自民党の国会議員には聞いてみたいものですし、猛反省をして欲しいと思っています。
僕は、自民党が自ら「これらの団体に対して行ってきた政策により、どれだけの大きな弊害や問題を生んだのか」ということをしっかりと検証し、それを国民に明らかにすべきだと考えています。現に、いくつもの団体が“自民党”から「税金」と「利権」を与え続けられたたために、とんでもない力を持つ「巨大な団体」へと変貌してしまったはずです。そして、それらの団体が一瞬で民主党に寝返り、強力な支持母体になろうとしているのですから「笑い話」もいいところです。
人間は自分の過ちを認め、本当に反省する場合は、過去の過ちを全てさらけ出してこそ、初めて他人に許されるのではないでしょうか。僕が、「まだ自民党は本気で反省していない」と感じてしまうのは、今までの自民党の政治で生まれた「負の部分」をきちんと清算する意思が見えないからなのです。
僕が道議会で質問を続けている「アイヌ政策」にしても「問題だらけの医療制度」にしても「農業問題」にしても「ろう教育」にしても・・・・まだまだありますが、それらの多くは「自民党政治の負の遺産」なのです。そしてそれらに対して自民党の地方議員が追求をし続けているのですから、端から見ると「不思議な構図」ですよね・・・。
今までの政治には「光の部分と影の部分」がありすぎたのではないでしょうか。政治の世界では「タブー」という言葉が当たり前のように横行をしています。
僕は道議会議員になってから、ずっと「自民党政治の亡霊」と戦っているような気がしています。
2009年11月24日(火) 05:50
亡霊ですね。なるほど。結局自分たちで矛盾を抱えきれなくなったことが今回の政権交代につながったいえるのでしょう。党首に石原伸晃代議士を選べなかった時点で「あ、もう自民党は終了」とワタシは見てました。
小泉改革の功罪は別として、あそこで別の党になってしまうか、民主党との大連立が成立させられなかったのが分かれ目だったといえるのではないでしょうか。いずれにせよ、役割を終えてしまったんでしょうな。自浄装置を組織内に構築することができなかった。「端的に言えば老害ですね」
2009年11月24日(火) 15:24
端野 さんへ
コメントありがとうございます。
自民党には多くの問題がありましたが、まだ存在意義は残っていると思うのです。しかし、今のままのスタンスでは、その「存在意義」すら無くなってしまい崩壊するしかないでしょう。
自民党は、日本や世界の経済や社会、政治構造が大きく変わったことをを認識し、日本における政治の在り方を考察し、それを国民に示すことが急務なのです。
いずれにしても、一党独裁による政治は決して良い結果を生みません。自民党は今までの過ちは認めつつも、その根本的な精神は守り、ここは「踏ん張って耐えるしかない」と僕は考えています。