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自己責任

2004 年 4 月 18 日(日)23:08 | 日記 | No Comments |

 今、イラクで拉致された3人とその後に拉致された2人へのバッシングが始まっています。確かにこの5人は十分に反省しなければならないと思いますが、その一方で、拉致された家族の実家にまで誹謗・中傷するような電話や封書が沢山が届いている状況は異常であると僕は考えています。一体、家族にまでこのような電話をかけるような人達の人格ってどうなんでしょう?そのよう電話をしてストレスを解消しているのでしょうか?自分が正義だと言う気分で、「正義の見方の気分」に浸っているのでしょうか?嫌がらせの電話をするような人が他人のことをとやかく言えないと思うのです。日本人はもっと誇りがあったと思うのですが、弱い立場にある人をこんなに集中放火するような国になってしまったと思うと悲しいですね。


 確かに5人の自己責任を追及はしなければなりません。しかし、もうやってしまったことを多くの人がばらばらに、そしてヒステリックに騒ぎ立ててもしょうがないと思うのです。マスコミだって我々だって「裁判官」気どりで人を裁くような行動をして良いとは思えません。
 もう、そっとしてあげて、後はあの5人が世間を騒がせた反省と自己責任を負えばそれで良いと思うのです。

 今その一方で、この拉致事件が起こったのは自衛隊の派遣が原因であるから、自己責任は存在しないという論調のマスコミをあるようですが、僕はそうは思いません。自衛隊の派遣は今後の日本の将来のためであり、派遣は「国会」で決まったことだということを忘れてはなりません。国民が選んだ議員で構成される国会で決まったことにとやかく言うのは民主主義に反します。国益のために自衛隊がいったのに何をバカなことを言っているのかと思います。
 一体どこの国のマスコミなのかその報道の内容に呆れてしまうことが近頃沢山あります。

 またあの3人はあんな危険なところに行って、恵まれない人を助けて素晴らしいという人もいます。しかし僕はそうは思いません。すごい勢いで火が出ている火事現場があるとします。中に取り残されているけれども、消防隊員は防護服を着て入っていけば助けられると判断し、取り残される人を助ける準備をしているとします。その時に現場の制止を振り切って正義感に燃えた一般人が飛び込んでいってしまったとしたらそれは迷惑な正義感なのです。結局、この一般人は当然のごとく、家の中の人も助けることも出来ずに、自分自身が助けられなければならない状況に陥るのです。状況判断が出来ない人が多くの人の迷惑になることがあるのです。消防士はこの一人を助けるために余計な苦労をしなければならないのです。今回の事件はこの状況に似ていると僕は思っています。

 今回、この3人の日本人誘拐事件で2人が北海道出身であったことから、北海道事務所においても家族のサポートのために道民の税金から経費をつかっています。私はこの経費はきちんと計算して支払って頂く必要があると思っています。この「自己責任」を果していただくことが社会人としての責務だと思います。そしてそのことは、必要以上の誹謗・中傷を和らげることになると思いますし、何より同じようなことが2度と起こらないための抑止力になると思うからです。

追伸 今、夜行電車のまりもの寝台でこれを打っています。月曜日の朝から札幌で会議が入ったために乗っていますが、かなりこの電車に乗っていますね・・・。

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