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自国の考えを堂々と言える国として

2004 年 5 月 2 日(日)23:31 | 日記 | No Comments |

今日は、ゆっくり出来た日でした。仕事ではなく札幌に行きました。で、何をしたかというと「銭函」(札幌と小樽の間にあります)に行って海産物を買ったり、小樽にご飯を食べに行ったりしました。どうしても時間があったら食べに行きたいうどん屋があったので無理して行きました!(大学時代に良く食べに行ったうどん屋で「かすり」という店です。僕は日本各国に行っていろいろ食べ歩きをしていますが、「うどん」部門ではここの「土鍋うどん」が一番美味しいと思っています。まあ、人それぞれ好みがあるとは思いますが、小樽に行ったら是非、行って見てください!なんだか、グルメ日記みたいになってしまいましたが、本当に全国でいろいろ食べているのですが、それでも北海道には本当に美味しい物があると思っています!)小樽から札幌の自宅に帰ってからも結構ゆっくりすることが出来ました。やはりたまには人間「休養」も必要ですよね!


さて、今日は驚くようなニュースが入ってきました。「米兵のイラク人捕虜虐待疑惑」です。今後、この問題は世界で大きく議論されるような要素をはらんだ事件だと思いますし、日本の自衛隊の派遣を根本から揺さぶる大きな要素になってしまう問題だと思っています。

僕の2月6日の日記ですが、「アメリカの現代芸術」の話を書いています。その中で『「アメリカの美術」が好きであるというのと「アメリカ」が好きであるかというのは別次元の話です。今のアメリカについてはやや不満もありますのでその話はおいおい致します』と書いていました。今日はその話をしようと思います。

アメリカには僕の友人も沢山います。「好きな部分」も「(良い意味で)凄いなと思う部分」もある国です。しかし、その反面、どうしても好きになれない部分があるのです。それはアメリカの「自分が一番」という精神なのです。勝手に思っているだけならそれはそれで自由なのですが、時折、政治力や腕力を使い、自分の国の価値観を人に押しつける傾向があると思うのです。そして、「アメリカは一番なんだから文句を言うな」とか「我々がやっていることに対して全員がありがたがっているに決まっている」という考え方をする傾向があるのです。(僕のアメリカの友達の中でこういう考え方をしている友人がかなりいるのです)ですから時折、アメリカは国際社会の和よりも自国の利益のために暴走したりしてしまうのだと僕は考えています。

今回の自衛隊派遣に関して僕は賛成の立場をとっています。これは日本が石油に依存した国であり、イラクを復興させるために自衛隊を派遣させることが将来の日本の国益につながると考えているからです。また、イラクの復興は国際平和に必要不可欠であり、テロに屈せずに国際社会に貢献する姿勢を日本も見せる必要があると信じているからです。

僕はこの「イラク派遣」を「アメリカに気に入られるため」という視点で考えてはいけないと考えています。そのようなことを言う議員もいます。「日本はアメリカの傘の下(日米安保)にいるのだから言うことを聞くのは当たり前だ」という意見ですが果たしてそうでしょうか?アメリカだって間違いはあるのです。ですから間違えを犯したときは同盟国としてしっかりとした意見を言うべきではないかと思うのです。今回のアメリカのイラクへの介入がもし間違いだと思ったら「間違いだと思う」としっかりとアメリカに伝えて、日本はいつでもアメリカに追従しなくても良いと思うのです。今回の日本の自衛隊派遣が「アメリカの意志」とは別の次元で決定をしてなければならないと考えています。日本が自国の判断に主体性を持っているかどうかが非常に曖昧になっているのです。

「米兵のイラク人捕虜虐待疑惑」が今後、日本の自衛隊派遣にとってその派遣を揺るがす位に、大きく騒がれ始めるでしょう。「アメリカが始めた戦争はこんなものだ。それに追従した日本はどうするのか?撤退するべきだ!」というマスコミの論調になるでしょう。その時に、政府が「あの虐待は問題がある。しかしこの派遣はアメリカに追従したものではなく、日本国が独自に判断した派遣であり中断しない」と口先だけではなく心から言えるかどうか非常に注目をしています。

少し長くなってしまいましたが、日本はアメリカに追従するような国であってはいけないというのが僕の考え方です。追従しなければならないのなら「それは何故か?」を考え、自立している国として自国の考え方をアメリカだろうがどこだろうが正々堂々と言える国が本当の日本の姿であると僕は思っています。

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