混乱する支庁制度改革!
今、道議会で「支庁制度改革」の議論が続いています。僕はこの案件に関する混乱をかなり醒めた目で見ています。本来の「支庁制度改革」は、いま議会で議論しているような「いびつ」な改革ではなかったはずです。
ここからは僕の私見ですが、そもそも「支庁制度改革」は、今後の地方分権と道州制を視野に入れて、将来の北海道の在るべき姿を考えた時、支庁を全廃しその権限を各地町村に移譲することで、効率的で地方分権に相応しい道庁組織を作るということがその目的であったはずです。
さらに将来、支庁を廃止することで道庁の行財政改革を推し進めることが出来るということもその目的だったと僕は思っていました。
しかし、今回の道の提示した案は、道庁がスリムで効率的な組織とはならず、逆にいびつな形になってしまっています。僕の目には、今よりももっと複雑で地方分権には程遠い組織になってしまったと映るのです。何故、ここまで「いびつ」な案になってしまったのでしょうか。これは道庁が、与野党を問わず反対していた多くの議員の意見を聞き入れすぎてしまったからではないでしょうか。、出来るだけ多くの議員の顔色を伺いながら案を再構築したためにこのような案になったのだと僕は考えています。
これからの北海道を考えると「全ての地域において支庁は廃止する」ことを前提にしてこの問題を議論をすべきだと自分は強く思っています。
そのために北海道も今まで以上に市町村合併を推し進める必要がありますし(この点に関しては、今の道の弱腰な姿勢に対しても僕は強い不満を持っていますし、これも支庁再編問題が混迷している原因の一つであると考えています)、議員も地元の都合ばかりを主張せず、どうしたら地域が自立していけるのかを真剣に考え、北海道全体の視点でこの問題を議論すべきだと思っています。
いすれにしても、この今の北海道の案は通ってしまうのかもしれませんが、随時見直していくということですので、僕は早い段階で検証を行い根本的な見直し行うべきだと考えているのです。