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昨日の質問について・・・

2009 年 12 月 5 日(土)23:05 | 日記 | No Comments |

 昨日のブログでは「何故、僕が眠たかったのか?」を書いてしまったため、肝心の「質問の内容」の記述がありませんでした!

 今日、改めてそれを書くことにします。

 僕は、今年の6月の道議会において「札幌市内の耳鼻咽喉科の病院の問題」について質問しました。(→記事参照)

 その時、道側も調査を約束したのですが、実際に道が行った調査は、逆に「疑念を増やすような調査」だったのです。そこで、僕は「道の調査には変な所が沢山ある。調査をやり直すべきだ!」と道議会で追求をしたのです。

 結局、道側から「北海道厚生局と再調査に関し協議を行う」という旨の答弁を引き出すことが出来、僕は一安心しました。

 実は、僕はこの通報者(耳鼻科の学校に通っていた児童の保護者)の方と何度かお話をしてきました。北海道に通報をした最初の頃は、保護の方は「自分の子供は、この教室が好きなので、辛い気持ちがある」という心の迷いも正直に僕に話して下さいました。そして、その気持ちは僕にも理解できました。

 しかし、その方とお会いをするうち、その方に「今は子供が残念に思ったとしても、大人になった時に『親が自分の為に取った行動だった』と理解してくれると思う」という「強い考え」が芽生えていることに気付きました。

 それはそうでしょう。最初、保護者の方は「元校長先生に勉強を教わっているのに、無料で良いなんて本当に素晴らしい病院だ」と信じていたのです。しかし実際には、病院はその対価として「一時間で約7000円」の診療報酬を“公的保険団体”に請求していたのです。この事実を知った時、保護者の方は相当ショックを受けたと思うのです。そして、「このことを子供が知ったら残念に感じるだろう」と思ったはずです。現に、「親として自分の子供の障がいを利用されたのは許せない」という憤りの気持ちを僕に伝えてくれましたし、「子供の塾の授業料のようなものに、他人の保険のお金が使われていた」という事実もショックだったようです。この方が“正義感”と“使命感”を持ち、道に情報提供を行った力の源は、やはり「子を愛する親の愛情」だったのです。

 しかし、9月に道側から「調査は終わった。病院を調べたが問題は無かった。他の患者の調査はしない」という「調査報告」を聞かされた時、僕は「この調査結果は、勇気を出して情報提供した方に対して、“あなたの情報は信じるに値しない”と言っているのと同じではないか。道民であるこの方に対して失礼だとは思わないのか。道庁は道民の為に仕事をする組織ではないのか!」と、担当職員に対して声を荒げてしまったことを、今でも覚えています。

 僕は、情報提供者の方に対して「もう一度、道庁にチャンスを与えて下さい」と、やっと言えるようになりました。正直ほっとしました。

  さて、今回の質問の準備の過程で、多くの問題や疑念が浮かび上がってきました。僕は道議会議員ですので、道庁の権限が及ぶ範囲に関してのみ追求をしましたが、実は質問をしなかった「僕の守備範囲外」でも「奇妙なこと」が沢山あったのです。

 ちなみに、「厚生局から受けた説明の中には、明らかに変な部分がある」と、道はちゃんと認識しているのでしょうか。あえて知らない振りをしているのか、口止めをされたのか、まったく気付いていないのか・・・、本当の所を僕は知りませんが、いずれにしても、道は「変な調査の片棒を担がされた可能性がある」という事実を重く受け止めなくてはなりません。

 僕は、この調査がしっかり行われるようチェックをし続けますし、日本の医療の現場において、どのような「モラルハザード」が起きているのか、議員としてしっかり調べる必要がありそうです。

【追伸】 実は今日「匿名の医師」の方から、今回の質問に関するメールを頂きました。このメールを読んで、僕には「あっ!そっか!」と思い当たることがあったのです。大きな問題を見逃す所でした。「問題を解明するには、その問題の出発点を確認する必要がある」と改めて思い知らされました・・・。

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