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明日の決特での質問!

2009 年 11 月 9 日(月)23:59 | 日記 | 4 Comments |

 さて、明日の火曜日から木曜日にかけての決特(決算特別委員会)で、僕は同じ「質疑事項」について質問をします。

 その質疑事項は「アイヌ政策について」です。

 僕は、道議会において「アイヌ政策の問題」をずっと追及してきました。いくら「タブー」な質問だとしても、本当に問題があるのなら議員はそれらを無くすために働く責務があるのです。それらの問題によって「苦しんでいる方々が居る」のであればなおのことです。

 そもそも何故、我々はアイヌ政策をタブー視してきて来たのでしょう。道庁や道民とアイヌの方々が力を合わせ「素晴らしいアイヌ文化や歴史」をどうやって守っていくか、きちんと議論してこなかったこと自体が変な話だと僕は思うのです。

 行政やマスコミや、勿論、我々政治家の責任も重いのです。それは今日まで「アイヌ政策」に問題があることを知っていながら「見て見ぬフリ」を続けて来たばかりか、「アイヌ政策」を必要以上に美化し続けてしまったのです。僕は、現在のアイヌ政策に関与をしてきた「研究者や学者の方々の責任」も非常に重いと考えているのです。

 「臭い物に蓋をし続け、一体どれだけのものになってしまったのか」を、僕は水曜日からの一連の質問で明らかにしようと思っています。

 今日のブログでは、明日の経済部に対する質問を簡単に説明します。

 明日は「経済部」に質問をします。経済部所管のアイヌ政策の問題に関する「僕の前回の道議会の質問」に対し、知事は「7月中に調査をする」と答弁をしました。(リンク→新聞記事参照)

 その調査結果を道に聞くことから僕の質問が始まります。道は明日の答弁の中で・・・、

① 道職員の処分を行い、その処分者数は年内に確定すること。

② アイヌ協会(札幌支部)に対し、道は初めて返還金を請求すること

③ さらに、まだ書けませんが「国と道による画期的な施策の見直し」の答弁もあります。

 これらの答弁により「機動訓練」いう政策は、アイヌ協会の為ではなく「職を探している多くのアイヌの方々の為の施策」に生まれ変わるはずです。

 この一連の質問の後、更に僕は「アイヌ協会釧路支部」における「職場適応訓練」について質疑を行います。

 釧路市においては、多くのアイヌの方々がハローワークに行き「就職相談」をしているのですが、なかなか良い職を見つけられない状況が続いています。しかしその一方で、報酬をもらいながら職場において職業訓練を受けることの出来る「職場適応訓練」の少数の枠は、毎年「同じアイヌの方々」で埋まっているのです。こんな不条理があるでしょうか。

 「釧路のこの状況をどう思うか?これが道が行おうとしている施策なのか?」と追求をします。勿論、これは釧路だけの問題なのかも調査をしなければならないはずです。この質疑の中でも、求職活動をしているアイヌの方々が喜ぶ「画期的な答弁」があると思います。

 アイヌ政策は「特定の団体や個人」の為の政策であってはならず、多くのアイヌの方々の為になる政策にすべきでなのです。僕は最終的にアイヌの方にしっかり自立をして頂き、アイヌ政策を「アイヌ文化や歴史」を守って行くことに力点を置いた政策に転換をしていくべきだと考えています。そのためにも、アイヌ政策で「支援をすべき人」をしっかりと応援できる政策にするために、国の予算が決定する前の「今のタイミング」で、多くの問題を正しておかなければならないと考えているのです。

 僕の質問によって、アイヌ協会の札幌支部と釧路支部の問題が明らかになりますが、「本当に2つの支部だけの問題なのか」も、僕はしっかり検証しなければならないと考えているのです。

 今のアイヌ政策は、驚くほど多くの「問題」を抱えたままであり、それら多くは「(財)アイヌ文化振興・研究推進機構」と密接に関係していますので、最終的には木曜日の「知事総括」の場で、僕は知事に直接「アイヌ政策全般に関する問題」を質す予定になっています。

 ということで、明日のブログでは「教育局にどんな質問をするのか」・・・を書くことにします!ではでは!

コメント

  1. 端野 萬造 より:

     アイヌ政策ですか。なるほどね、です。カナダあたりはインディアンに対する非課税政策等が充実していると耳にしたことがあります。その基本は「あなたがたの土地を使わせてもらって、申し訳ない」ってこと。そういった視点は本来北海道にも必要なんでしょうね。

     この問題は、最近の中国新疆ウイグル自治区や古くは南アフリカ・アパルトヘイトなんかと根っこは同じなんでしょうなぁ、と。日本人(和人)や日本国政府はアイヌ人や琉球人に何をしてきたのか、というのは広島・長崎で何が起こったかと同じくらい重要で認識されなければならない事象だろうな、とワタシは捉えています。「そして、在日外国人に対しても」

     人権は自分を護ることだけではなく、他者を護ることでもあるっていうこと。

  2. 小野寺 まさる より:

    端野 萬造 さんへ

     コメントありがとうございます。この問題は結構複雑なのです。アイヌ政策が「何から何までお金」という政策になってしったことも問題でありますし、不正が行われている事実を多くの関係者が知りながら黙っていたことも問題があります。一部の人達だけに権力とお金が流れていることも問題ですし、政策自体に問題が山のようにあるのです。

     僕は、歴史的な背景を鑑み、この問題を「在日外国人の方々の問題等と同列に考えるべきではない」と思っていますが、それはさておいて「まずはアイヌの方々のためになる政策に戻す」ことが急務だと思っています。

     これから、3日間バタバタしそうです!

  3. カンナカムイ より:

     アイヌの血を何分の一でも流れている者として恥ずかしさを隠せません。
     
     過去の歴史の問題をうやむやにし差別を絶対的に必要とする団体の存在価値は何なのでしょう。同じ国に生きる者として強い疑問を感じます.その疑問が新たな『逆差別』を生み出している現実を痛感し怒りさえ込み上げてきます。

     又行政の『触らぬアイヌに祟りなし』の対応にも大きな責任があるはずです。

     先生の公の場での問題提議に心より感謝します。こうした問題提議が切り口になり一部の利権に走る者達が排除され組織の存在の正しい意味するところが明確化されることに私達も声を上げる岐路に立っていると思います。

     歌も踊りも北海道の大切な文化として広く認知し誇ってもらうためにも政策は正しく運用され自立への足掛かりとなるべきです。

     アイヌであろうが、悪いことは悪い!責任をとることには差別はないと考えます。悪事を歴史問題にすり替え、隠れ蓑にする事は許されない行為です。

     先生の勇気ある発言に即発され目が覚めアイヌの血をひく者が少しでも多く立ち上がり内側に声を叫び始めることを願わずにいられません。

  4. 小野寺 まさる より:

    カンナカムイさんへ

     メッセージありがとうございます!僕は「アイヌ政策」を否定しているわけではありません。本当にアイヌの方々のための政策、きちんとアイヌ文化や歴史を守る政策に「是正」する必要があると考えているのです。

     今のアイヌ政策は余りにもひどくゆがめられました。にもかかわらず「恩恵」を受けている一部の役員は、自己中心的な考えを主張し続けています。

     僕は、あなたのような「純粋な精神」を持ったアイヌの方々に目覚めて欲しいと願っているのです。
     
     今後、色々なことを教えていただければ幸いです!

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