広島・長崎への原爆投下の番組
2011 年 8 月 6 日(土)23:55 |
| | 先程、NHKで放送されていた、広島と長崎への原爆投下に関するドキュメンタリー番組を見た。
この番組の主眼は「原爆の悲惨さ」と「国民を見殺しにした日本軍に対する非難」の二つに置かれていたように思う。
確かに、原爆を搭載したアメリカ軍の軍用機が日本を攻撃することを、日本軍の中枢は無線の傍受に成功し、事前に知っていたにも拘わらず、何も手立てを打たなかった……という事実を知り、僕は非常に驚いた。この軍の責任は免れるものではない。
このNHKの特別番組は終始 “軍の主要な幹部” を悪に、 “何も知らなかった軍人と民間人” を善として捕え、日本軍の中枢が如何に非道であり、戦争がいかに悲惨で、如何に多くの国民がその犠牲になったか……を視聴者に訴え続けていたが、僕はこの主張に強い違和感を覚えた。
もし、アメリカが原子力爆弾を日本に投下しなかったら……日本軍の責任論もあるだろうが、有利な戦況下において原爆を投下し、被害のデータを収集し続けたアメリカ軍に責任は無いのだろうか。原爆を投下したアメリカ軍は全く非難されず、投下をされた日本軍だけが非難されるというのは、僕には不思議でならない。また、この点について政治家が言及をしていないことも不満に感じている。
反省すべきは反省し、誇るべきところは誇り、怒るべきべきところは怒り、守るべきところは守る……我々は “日本の歴史” ときちんと向き合い、正しい歴史認識を共有する必要性を改めて強く認識した。