年金騒動を冷静に見つめると
今日は久しぶりに帯広でした。しかし、一般質問等で調べることがあり、何回か事務所を出入りはしましたが、基本的にはデスクワークでした。
近頃、色々な場所で良くこう聞かれます。
「道議は年金大丈夫ですか?」と聞かれるのですが、僕は大学を卒業してからすぐに会社員になって、それからずっと会社員なので、厚生年金に入っています。社会保険事務所に確認に行くまでもないので行っていませんが、どうしてこんなことになっているのでしょうね?もともと、これだけの政治家が国民保険を未納だということは、制度自体に明らかに問題があったと言うほかありません。議員がこの状態なら、国民の未納が多いのは当たり前なのです。つい最近まで、年金を未払いの人が40%いると大騒ぎしていました。
タレントを使ったテレビコマーシャルまで作って国民保険を払うようにキャンペーンをしていました。でも、よく考えると、この制度自体に問題があったのですから、キャンペーンをする前に制度の欠陥を直すことが先であるは明らかなのではないでしょうか?このことを議論もせずにただ、莫大な金額でキャンペーンを打った感覚自体を疑ってしまいます。中央がこうでは、国民が怒ったり呆れたりするのも解ります。
今後年金問題は国会を通過するでしょうが、本当に解りやすい国民の立場に立った年金制度にしていって頂きたいものだと思います。ただ、今の「この議員は年金を払っているのか?」という風潮は「魔女狩り」のような感じがしないでもありません。
ここまで、未払いの議員がいるのだから、それはそれとして、これからそのようなことがないような制度を作っていくという「前向きな議論」の方が国民のためになると思うのですがどうなのでしょうか?大体、小泉首相が年金を払っていないと騒いでいますが、40年前の学生時代のことを大騒ぎする事自体、「ヒステリックに騒ぎすぎでは?」と思ってしまいますしそう騒ぎ立てることが「正義だ」と思っているのか不思議でなりません。あら探しをして小さな事を大きく騒ぎ立てようとしている感じがするのです。とはいっても、これとは別次元の話で、僕自身は今回の年金制度は今国会を通すのではなく、これだけ問題があったのですからもっと議論を深める必要があると考えている一人です。しかし、マスコミが年金未加入で騒いでいる今の状況を「すこしやりすぎではないか?」と思ってしまうのです。
今日、帯広に「日の出参議院議員」が来られました。お会いをして色々お話をさせて頂きましたが、やはりいたるところで「年金」の話を聞かれると言っていました。日の出議員は間違えなく年金を払っているとのことでしたが、今、有権者の皆さんは「年金」を払っているかどうかを「良い議員」の一つの判断基準にしようと思っているようです。まさに世の中はそのような風潮になっています。年金を払わなかった議員より払った議員の方が良いに決まっていますが、それは「良い議員」と判断するにはあまりにも小さい問題であると僕は思っています。素晴らしい議員なのに制度上の欠陥でうっかり未払いだった議員もいるはずですし、ただ偶然に払い続けていた議員もいるはずです。一番大切なことは議員は何をやってきたのか?何をしようとしているのか?そして真剣に議員をやっているか?ということだと思うのです。
これを読んでいる皆さんには、あまりマスコミに惑わされず、正しい目で政治を見て欲しいと思うのです。