居辺橋での事故について
2003年、居辺橋の取り付け道路の崩壊によって、運転中の車が川に落ち、一家5人がお亡くなりになるという、余りにも痛ましい事故が起きました。そして、ご遺族の方が「この事故は北海道の管理が悪かったためだ」と損害賠償請求で裁判を起していました。
僕は、この裁判に対してずっと違和感を覚えていました。それはこの裁判が「橋が落ちたのは道の責任だ」ということで、個人(担当の課の道職員)も訴えられたからです。
でも、本当に何でもかんでも「魔女狩り」のように、誰かに責任を転嫁して本当に良いのでしょうか。起こってしまった事故の原因は全てが人為的なものだとは、僕にはとても思えないのです。
事故が起きたあの日は、過去最大の1.4倍の規模で大洪水が起こってしまったのです。人間の能力には限界があります。あれほどの想定外の自然災害によって起きた事故まで、誰かの責任にしなければならないのはおかしいと考えていました。
昨日、裁判所は「橋の取り付け道路の陥没は予見は不可能であった」、「通行止めにしなかったことも問題は無かった」と、原告の損害賠償請求を棄却しました。僕は、裁判所が正しい判断をしてくれたことに、道議会議員としても感謝をしています。
確かにお亡くなりになられた5人の方には本当にお気の毒ですし、ご遺族のやり場のない怒りもわかります。今後、ご遺族側は控訴も検討しているようです。本当に控訴するのでしょうか。
この橋は「道道(北海道の管理する道)」でありましたので、今後このような悲しい事故を二度と起さないように、道も我々も最大限の努力をしていくことで、ご理解して頂くことはできないのでしょうかね・・・。
追伸 今日も、挨拶回りを続けています。回りたい所がたくさんあって、時間が足りません。やはり今日も、「自民党」に対する厳しいご意見を沢山頂きました。
(写真)挨拶回りの最中の写真です!