公務員も議員も「宿舎」が必要？
僕は、道庁の職員公宅の家賃や駐車場代についての追求を続けてきました。それは、この問題が“道職員の意識”と“道民の意識”がどれだけずれているのかを「明確に表している」からなのです。
さて、このブログを読んでいる方の中で“道職員の公宅に関する僕の追及”と“先の事業仕分けで、民主党の代議士が公務員宿舎に対して行った追求”が「似ている」と感じた方も居たのではないでしょうか。
しかし、先の事業仕分けでの追求と、僕が道職員の公宅に対して行った追求では、「本質的に似ている部分」と「根本的に違う部分」があるのです。
まずは「本質的に似ている部分」ですが、僕は「札幌市にある公宅の必要性が理解できない」と主張をしてきました。この部分は「都会に公務員宿舎はいらない」とする、民主党の事業仕分けの追及と似ています。
ちなみに、僕は「道職員の公宅を全廃せよ」と言ったことは一回もありません。僕は「都会に公宅は要らない。その分、地方の公宅を充実させるのが“本来の福利厚生の在り方”ではないか」と主張をしてきました。
次に「本質的に違う部分」ですが、もし僕が“道から与えられた議員宿舎”に格安の家賃で住んでいたら、職員公宅について追求するなんてことは“格好悪くて”出来ないでしょう。僕が“道職員の公宅”を厳しく追及できるのは「道議会議員には議員宿舎が無いから」なのです。
しかし、先の事業仕分けでは「公務員宿舎」について、国会議員が「ズバズバ」と切り捨てていましたが、そうであるなら「国会議員の宿舎」もきちんと「事業仕分け」の対象にすべきだったのではないでしょうか。追求をしていた国会議員の皆さんは「ばつが悪い」とは感じなかったんでしょうかね・・・。
また、国会の議員会館だって、昨年の夏に大規模な建て替え工事をしていましたが（昨年、僕はこれにも文句を言っていました→ブログへ）、これだって僕としては腹立たしかったのですが、民主党の皆さんははどう考えていたんでしょうかね。
さらに、事業仕分けは「国会議員の報酬や経費について」は一切切り込みませんでした。もし、その会社が倒産しそうであれば、まずは「高すぎる重役の報酬や経費」をカットしますよね。それが世の中の常識なのです。にも拘らず、国会議員が各官庁には厳しい事業の見直しを迫っておいて、「自分の処遇には甘い」っていうのは、いささか虫が良すぎるのではないでしょうか。
さて、北海道の職員公宅の件に話を戻しますが、僕は「公宅の家賃や駐車場が道営住宅より安いのは、どう考えてもおかしい」ということも主張しています。公宅の家賃を道営住宅並みに上げると、毎年４０億円以上の収入が道に入るということは、毎年４０億円以上の家賃を、道民が道職員の為に払っている計算になるのですが、本当におかしな話ですよね。（リンク→新聞記事へ）
ちなみに、公宅の家賃や駐車料金って「労使交渉のテーブル」に上げるべきものなんでしょうか。もしそうだととしたら、道民の方々は納得しないでしょう。そもそも「道営住宅より家賃が安い」のに、ちょっと家賃を高くして騒ぐ位なら、僕は「道民の皆さんは“そんな職員には、とっとと公宅から出て行ってもらいたい”って考えるだろうな・・・」と思うからです。
【追伸】 そうそう！僕は「同じ職員公宅でも“道職員”“教員”“警官”の公宅に差はないのか・・という検証も必要ではないか」ということも主張をしています。
