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学校給食のブログに???

2009 年 9 月 28 日(月)23:31 | 日記 | 4 Comments |

 今日は、自民党の総裁選でした。総裁は谷垣さんになりました。僕は自民党の議員ですので、この話題が本日のブログの本題でなければならないのでしょうが、世の中は総裁選に対して思いっきり醒めていますし、今日はそんなことを書いている状況ではないです。

 それは、一昨日のブログ「学校給食について」へのアクセスが、異常に伸びているからなのです。何故なんでしょう。「学校給食」に対し本当に多くの方が関心を持っていることに驚きましたし、僕の所に届いた「学校給食に関する苦情」は氷山の一角だったのかもしれないと思い始めました。

 そこで、先日書ききれなかったことを書くことにします。

 僕は先日のブログで、「それぞれの自治体毎に給食を作る際、どれくらいの人件費を支払い、食材にどれ位の支出をしているのかを比較したい」という内容の文章を書きましたが、これは学校給食の質を向上させる上で非常に大切なことだと思っています。

 もし子供の身体に良いという理由で、子供たちに「安心で安全な食材」を使った学校給食を食べさせたいと保護者が考えても、そこの自治体が人件費をかけすぎているのであれば、その部分にお金をかけることが出来ないのです。結局は安い食材を買わざるを得ません。また、「地産地消」という概念で食材を使いって欲しいと要望をしても、同じ理由で無理でしょう。保護者の皆さんの要望は、結構高くつく場合が多いのです。

 給食の質を上げるには、基本的には「給食費を上げる」か「給食にかかるのコストを下げる」という以外に方法はありません。もし、自分の住む自治体の学校給食が、他の地域と比べて明らかに「食材以外のコストが高い」のであれば、給食費を上げる前にそれを是正する必要があると僕は思うのです。しかし、今の保護者の方々はその情報を知るすべがないのです。

 さて、僕には「公務員が給食を作らなくてはならない」という理由を見い出すことが出来ないのです。「安全だから」でしょうか。しかし、多くの国民は一般の会社が作る食品を食べています。「民間にしたら利益に走るから」でしょうか。たとえ企業が利益に走ったとしても、法外な利益を上げなければ良いわけで、それより夏休みや冬休み期間に、給食を作ってもいない職員全員に人件費を払い続ける方がどれだけの無駄なんだろうと僕なんかは思ってしまいます。

 僕はこのような慣習こそが「税金の無駄使い」だと考えています。学校給食は子供たちのためにあるべきで、決して「大人が楽をして良い給料をもらうためのもの」ではないはずです。「自分の地域の給食を、どうしたら良くすることが出来るか」は、そこに住む地域の大人が真剣に考えなければならない大切な問題です。もし、自分の地域で「他の地域に誇れる給食を出せていない」のであれば、その地域で「食育」なんて出来るわけがないのです。

コメント

  1. 端野 萬造 より:

     帯広市の学校給食が他都市町村と比較して明確に劣っている現状があるのだとしたら、それは由々しき問題であると考えられます。食育という観点だけではなく、将来的に自分の育った街を愛せるか否か、という問題に関わってくるのですよ。「料理上手と結婚するのが、夫婦長続きの秘訣」といいますでしょう(笑)

     劣後しているとしたらその理由について、理事者側(帯広市)から明確な説明を受けたいものです。かつて給食費未納の問題が話題になった時期がございましたが、帯広市民の未納率が異様に高いということなのでしょうか。

     給食センターの人件費に限りませんが、この問題は理事者側と市職労との連綿と続く馴れ合い体質が招いているであろうことは極めて簡単に想像がつきますし、市民なら誰でも意識していること。3年前の記事で申し訳ないのですが、↓。
    http://www.mytokachi.jp/kabamaru_7/entry/53

     アクセスが異常に伸びた理由はあるサイトで記事が紹介されたからですね。ワタシもそこからたどりつきました。このブログはコメント欄の文字数制限がキツくなくていいですね。これが普通だと思いますけれど(苦笑)

  2. 小野寺 まさる より:

    端野 萬造 さんへ

    この件に関しては、十勝以外の方からもメールを頂きましたが、地域によって本当に格差があるようです。その中でどれくらい帯広がひどいのかもしっかり調べたいと思っています。ちなみに、帯広市の給食費の未納率は給食の質を下げる理由にならない位の額です。
    コメント本当にありがとうございました。

    追伸 「あるサイト」はどこなのかわかっています。このHPは誰がどこから来たか解るようになっているのです。そこから昨日は200名強の方が来たのはデータを見て解っていますが、その数字からかなり乖離をしたアクセス数なので困惑をしているのです・・・(汗)

  3. K より:

    小野寺道議、外部の業者=委託給食会社に任せたとして、先ず何が解決されるでしょうか。
    給食の質を上げる、良くする、とは味を美味しくするという意味でしょうか。
    学校給食に限らず、病院をはじめ特養や老健や通所授産施設など、ほとんどの給食が直営ではなく外部委託となってきています。
    それは、なぜなのでしょうか。道議の言われるように、結果的に質の向上となるのでしょうか。

    外部の業者は、ボランティアではありません。直営だった頃とは比べ物にならないほど下げられた予算のなかで、人件費と材料費をやりくりし、儲けをあげなければならなくなります。
    但し道議、それが業者の仕事でしょう、それはそれでなんとかしなさい、などとは言わないでいただきたいのです。
    材料費が下げられないとすれば、問答無用で下げられるのは人件費、そして調理道具器具や事務用品などの経費です。
    貴方の市民が、道民が、国民が、景気が悪いから仕方ないなどとのお題目で驚くような低賃金――知っている業者で最悪だったのは最低賃金プラス2円という低さでした――で、朝早くから働き、経費節減とやらで残り物の従業員食を食べ、辞めても他に仕事がないからと諦め顔で休日出勤をしているのです。
    「質を下げるな」と首にロープをかけられながら言われているからであって、高まった意識のなせる業ではないのです。

    「質を下げるな」と言われながら、「材料費を上げるな」とも言われ、これ以上どうすればいいのかと訊けば、思考停止をした表情で「いいからとにかく質を下げるな。上げろ。上げろ。とにかく上げろ。でも材料費は上げるな。責任は全部現場のあんたらにあるんだ」としか答えない。

    出来の悪い作り話のようですが、このような会話(?)が、実際の現場で行われている事実があるのです。
    誰を救って誰を犠牲にするのでしょうか。どえrほど痛みを伴わされれば救われるのでしょうか。

    「サービスの質を上げる」
    特に“食”の質。これはとても難しいことなのです。簡単に言って良い言葉ではなく、それに関わる者全員が一丸とならなければ成らないことなのです。
    道議、お願いです。
    安易に「外部委託」とだけは考えないでいただきたいのです。
    いずれそういう結果になるのだとしても、末端で全責任を負わされる民がいることを知った上で、万全のフォローをお願いしたく思います。
    小野寺道議は“本当の現場の声”に耳を傾けてくれることと信じています。

    とりとめもなく長いコメントで申し訳ありません。
    私は施設での給食に長いこと関わっており、どうしても言わずにはおれませんでした。
    まだまだ言いたいことは沢山あるのですが、一旦筆を置きます。 
     

  4. 小野寺 まさる より:

    Kさんへ
     コメントありがとうございます。この件に関しては、僕が給食に関する方向性を決めるわけではなく、あくまでもその自治体に住む方や、議会でも議論が必要だと思っています。もちろん、例え「民間委託」になったとしても、そこに働いていた方の生活は保障をしなければなりませんし、民間委託によって「不当に賃金がカット」されることはあってはならないと思っています。企業の利益は勿論、従業員にしわ寄せが行かないようにする方法も議論しながら、出来るだけ多くの方が「良かった」と思えるような「学校給食」にすべきだと思っています。僕は「民間委託」も一つの選択肢だと思っていますが、その地域が「給食を止める」、「このままの体制でどうにか質を上げる」等、どのような判断をされても、それはそれで良いと思っています。また、「民間委託は駄目だ」という意見がありましたら、その意見も聞きたいと思っています。
     ただ、明らかに「他の地域に比べて質が悪い」というのでしたら、これは子供達にとって悲劇でありますので、どうしたら改善できるか、もっと多くの方に興味を持って頂きたかったので、ブログに書かせていただきました。

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