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学校での危機管理!

2009 年 9 月 25 日(金)23:46 | 日記 | No Comments |

 今日の、十勝毎日新聞に興味深い記事が出ていました。十勝教育局が「学校における危機管理のポイント」を作成し、管内の道立学校と小中学校に配布をしたという記事だったのですが、このような取り組みを「地域の局」が独自に行うことは非常に良いことですね。各支庁の教育局にはそれぞれに権限が与えられているのですから、横並び意識を持たず、「局」ごとが地域ニーズに合った教育行政を推し進めることは大切なことです。

 実は、僕は「学校での危機管理」という言葉を聞くと、僕の頭の中で「道議会での嫌な記憶」が蘇るのです。

 北海道教育委員会は、たしか平成18年に「学校における危機管理の手引き(適切な学校運営の為に)」という危機管理マニュアルを作成しました。その当時、僕はそのマニュアルを見てびっくりし、すぐに質問の準備に入りました。結局は、色々なことが発生し(簡単に言うと妨害ですが・・・笑)、その質問がお蔵入りになったことがあったのです

 「おかしいと思ったのに、その質問を議会で出来なかった」という経験は、僕にとってこれが最初で最期なのですが、この苦い経験から「たとえ身内の議員から反対されたとしても、自分はやるべき質問は絶対にやる」という自分の気持ちが更に強くなったのです。

 さて、僕が「北海道の危機管理マニュアルのどこがおかしいと感じたか」なのですが、道のこの手引きには、例えば「教師が教え子と不適切な関係になった場合」とか「事務員が子供からの給食費を使い込んだ場合」とか、こんな事例が入っている点なのです。

 このような事例が北海道において多発しているからといって、手引きにこのような事例を入れてしまう「道教委」の神経を僕は理解できないのです。学校においては、このようなことはあってはならないのです。道教委も学校も、このような事件が起こる度にその根絶のため最大限努力をし、再発防止のために万全を期して来たはずです。にも拘らず、「こういうことは、今後も各学校であるかもしれない」という前提で、危機管理の手引きに入れてしまって本当に良いのでしょうか。

 こんな「手引き」が配られている学校へ、「自分の娘を喜んで通わせたい」と考える親御さんがいるのでしょうか。もし「ある銀行」が危機管理マニュアルを作るとき、その中に「自分の部下の行員が、お役様の預金を横領した場合」なんて事例を入れる訳は無いのです。それは、「こんな事件は、銀行の信頼を根底から揺るがす一大事であり、万が一にも起こってはいけないこと」だからです。もし、そんな手引きを使っている銀行があったとしたら、僕はその銀行には絶対預金をしません。

 僕は、道の「学校における危機管理の手引き」のレベルの低さに呆れてると同時に、「こんな危機管理マニュアルを平気で配ってしまう道教委自体が危機なのだ」と思っているのです。もし道教委が現在でも、「今の手引きは必要だ」と言い張るのであれば、今すぐに「本道教育の立て直し」を行うべきです。

追伸 今日から、道議会の本会議は一般質問が始まりました。全然関係ありませんが、僕のカバンの中はまだチョコレートとイチゴの香りがします・・・。

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