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大雪山系での痛ましい事故について。

2009 年 7 月 18 日(土)22:03 | 日記 | No Comments |

 昨日、トムラウシで9名、美瑛岳で1名の方がお亡くなりになったという報道がありました。心からご冥福をお祈りします。

 さて、これらの方々がお亡くなりになったことは、道も非常に重く受け止めなくてはなりません。それは、道には直接的な責任は無いのですが、道に全然問題が無かったとは言えないからです。

 実は、僕は先月の6月、道議会の一般質問で、「北海道の観光戦略は最低だ。特に北海道のアウトドア資格制度なんて崩壊をしている。もっとしっかりとやれ!」といった内容の質問をしました。

 本道の観光戦略の目玉の一つとして、今から7年前「北海道アウトドア資格制度」を作りましたが、今では資格試験を受験する者もほとんどいない状況で、資格を持っている者も更新しないという最悪の状態になっています。北海道のアウトドアの振興のために「アウトドア振興条例」まで制定し、2億円以上もの税金を注ぎ込んでいるにも拘らずです。

 そもそも、道でアウトドア資格制度が出来たのは、道内の湖でカヌーの死亡事故が発生したことが発端でした。北海道は、アウトドア参加者の安全を守るために、アウトドアガイドのレベルを引き上げることを目的として道独自のアウトドアの資格制度を設けたのです。

 つまり北海道は、アウトドアが目的で来られる多くの観光客の方々が安心して、アウトドア観光を楽しめるように政策を展開すべきであったのに、今回の痛ましい事故が起きてしまったということは、結局カヌーでの痛ましい事故の教訓を生かすことが出来なったことを意味します。今回、多くの方の命が奪われれしまったことは残念でなりません。また、「北海道でのアウトドアは危険である」という印象を道外の方に与えたことは、本道のアウトドア観光にとっても大きなマイナスになるでしょう。

 自分がアウトドア資格制度の質問を議会で行った直後に、この様な惨事が起きるとは思ってもいませんでしたが、北海道は「アウトドア観光」をどのように考え、どうしようとしているのか・・・、今までの政策の失敗をしっかり反省し、本来のアウトドア観光のあり方を早急に議論する必要があることだけは間違いありません。

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追伸:今日は夜は、中川代議士の大正後援会でスピーチをしました。「今回の戦では、どのような話が多くの人の心を捉えるのか」・・・話を聞いて下さっている方々の反応を見ながら、これから自分の中で話す内容を絞って行く作業に入っています。

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