非常識な二つの国
2ヶ月前の韓国の哨戒艦の沈没事故ですが、昨日「その原因は北朝鮮の魚雷である」ということを韓国政府が断定をしました。
この韓国政府の発表から一日が経過しましたが、僕には2つの「不思議」があるのです。
まず一点目です。この事件により「本当に危険な国が日本の近くにある」ということが改めて明らかになったのです。勿論、今までも我々は「非常識で恥知らずの国」であることは分かっていましたが、北朝鮮は「戦争状態下でないにも拘らず、魚雷により船を沈没させ、多くの死者を出すことをなんとも思わない国」であること、そして「自国の関与を否定し、逆に『事実無根である』と逆切れするような国」であるということを全世界が認識をしたのです。
しかし、日本において「北朝鮮がいつミサイルを打ち込んでくるか分からない国である」という議論がなされるべきなのに、そのような論調で報道するマスコミは殆んどありません。
また、現在、沖縄の普天間基地の問題が揉めに揉めていますが、「日本の国防の在り方」なのですが、この方向性が明らかになっていない状況で、やれ「米軍はグアムに移転」だの「県外移転」だのと迷走をしているのです。僕から見て「滑稽」としか言いようが無いのですが、何故“普天間基地の混乱とこの事件”を契機として、日本国内において「我が国の防衛の在り方」についてきちんとした議論が始まろうとしないのでしょう。僕にとっては不思議でならないのです。
もう一つの不思議な点ですが、それは日本国民が「今も北朝鮮には拉致されている日本人がいる」ということを忘れてしまっているかのように、この事件に対して「無関心」だということなのです。このような事件がある度、日本は国を挙げて「拉致問題が未解決である」ということを、国際社会に発信し続けるべきではないでしょうか。
今後、国連等において「この国に対する対応」が議論をされると思います。僕は、その過程において「北朝鮮が、いかに“ならず者国家”であるか」を、痛いほど分かっている我が国の役割は非常に大きものがあります。政府は国際社会においてその役割をしっかり果たしつつ「拉致問題の解決の足がかりにする」という位の意識を持っていて然るべきなのであり、マスコミもそれを後押しすべきなのです。
北朝鮮は非常識な国です。しかし、日本だって「国際社会の常識さえ持ち得ない呑気な国」であり、別の意味で「北朝鮮のような非常識な国」になってしまったのかもしれません。
追伸
今日、家の前の花壇には沢山の花が咲いていました!!