ただいまホームページ移行準備中です。

こちらのホームページは2015年5月29日までのものです。

北方領土に関するロシアの外相の発言について

2004 年 11 月 14 日(日)23:16 | 日記 | No Comments |

 さて、今日のニュースを見ていて非常に驚きました。ロシアのセルゲイ・ラブロフ外相がロシア国内のテレビで、北方領土問題について発言したというのです。それによると「歯舞(はぼまい)、色丹(しこたん)2島の引き渡しを明記した1956年の日ソ共同宣言」に基づき、2島のみの返還で領土問題に「終止符を打つ」というのです。
 冗談ではありません。日本に帰属しているのは4島でありなぜ、2島だけを返して決着することになると言うのか全く理解できません。皆さんに地図を見ていただきたいと思いますが、「歯舞・色丹」と「国後・択捉」の大きさも比べて見てください。
04_11_17.jpg
国後と択捉も返して貰わないと全く意味はないのです。


 来年のプーチン大統領訪日しますが、外相の発言であり、多分これは「ロシア政府」としての意見であり、交渉を前にした「先制攻撃」であると思います。この「ジャブ」を日本政府はどのように受け止めるのでしょうか?
 
 ロシア政府は1993年のエリツィン前大統領の訪日時の「4島全部」が領土交渉の対象であることを確認した「東京宣言」をどのように考えるのでしょう?国際的に見ても不法占領している領土のほんの少しだけを返して「お茶を濁そう」とする姿勢は許されるべきものではないと思っていますし、日本政府は断固この問題に関して「ロシア政府」に抗議をすべきだと僕は思っています(領土問題が正しく議論されない場合は、交渉の席を立っても良いくらいの覚悟は無いのでしょうか?)。

 どちらにしても、これからの日露の関係を今一度考える必要があると思いますし、領土問題がしっかりと解決していない状況で、サハリンとの経済協力について(これは、経済協力等をしていれば北方領土に良い影響が働くかも・・という考えの基に行われているのかもしれませんが、)僕はこの日本政府の考え方及びそれに追従している北海道の考えは間違えていると思います。この期に及んで何故、北方領土を有すると主張しているサハリン州に「儲け話」を日本側が持って行かなければならないのか全く理解できません。サハリンが潤えば北方領土は返って来づらくなるのではないでしょうか?

 僕は、北方領土を有する北海道の議員として、さらに北方領土対策特別委員会のメンバーとして、そしてなにより日本国民として、この問題を重く受け止め4島返還のために全力で頑張らなければと改めて思いました。

追伸 近頃は中国の潜水艦も日本の領土の海で好き勝手しているのに、日本政府は何故断固とした態度をとれないのでしょう?中国に払っているODA(政府開発援助)なんて全くありがたいと思われて無いのでは?とおもってしまいます。対比費用効果という概念が必要なのではないでしょうかね・・・。

コメント投稿