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列車脱線事故とマスコミの対応について

2005 年 4 月 25 日(月)23:38 | 日記 | No Comments |

 今日のJR福知山線の列車脱線事故は本当に驚きました。今は一刻も早く列車に閉じこめられた方の救出をしていただきたいと思っています。
しかし、今もニュースを見ているのですが、僕は近頃のマスコミの対応というか態度がどうも解せないのです。

 JRの社長が被害に遭われた方のへのお見舞いに回ってるときにマスコミが取り囲んで社長に「どう思っているか?」とか質問の集中砲火を浴びせてい ました。社長も今は重大なときで非常に混乱をしていると思いますし、歩きながらですのでそれらの質問に答えるような心境ではないかとも思うのです。それな のに、少しでも社長が質問に答えないと「説明責任を果たせ」とか「本当に反省してるのか?」とかヒステリックに罵声を浴びせかけているのには驚きました。

 また、ある記者は被害者に謝る会場に向かうJRの幹部が会場に入る前にポケットに手を入れていたらしく「それで本当に反省しているのか?」と鬼の 首を取ったようにその幹部を責め立てていました。遺族の方や怪我をされた人の前でポケットに手を入れていたのならまだ話は分かります。その幹部だって悪気 があったのでは無く、会場に入るかなり前にポケットからちゃんと手出しているのです。

 遺族がJRを責めるのはわかります。でもマスコミが「被害者に成り代わって、または世論を代表してJRを責めているのだ」と思っているとしたら、 ただの「奢り」だと僕は思うのです。マスコミに一体どんな特別の権限があるというのでしょう?世論の代弁者で「正義の味方」であるとでも錯覚しているので しょうか?記者は職業の一つに過ぎません。それなのにマスコミが力を持ったことを笠に着てあのような威圧的な態度に出るっていうのは「少し度が過ぎてる」 と思うのです。些細なことをヒステリックに責め立てる記者の権利ってなんなのか?あまりのマスコミの横暴な態度に少し嫌悪感を感じました。記者会見の席で JR西日本の社長に「辞職しないのか」と何度も記者が詰め寄っていましたが、余計なお世話ではないでしょうか?まだ、原因究明も遺族や怪我をされた方への 補償、事故防止対策等々、トップとしてやるべき事が山積みで混乱をしているときに、事故を起こしたその日に「辞職しないのか?」と大声で詰め寄る記者団の 感覚はかなりずれていると僕は思っていますし、そんなことはJR西日本自体で決めることで、記者が高飛車な態度で「辞職を迫る」こと自体おかしいと思って います。

 今、マスコミは「報道の自由」を後ろ盾に色々な権利を主張しています。僕も「報道の自由」は大切なことだと思います。しかし、「報道の自由」とい う権利を主張できるだけマスコミがしっかりしているのかということも問題にすべきであると思うのです。「報道の自由」も大事ですが「個人の人格」等も尊重 されるべきでありますし、もっとマスコミには立場をわきまえて仕事をして欲しいと思った今日の列車事故での報道姿勢でした。

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