北海道議会議員小野寺まさるのホームページ

　今日の毎日新聞が配信したニュースを読んでびっくりしました。共産党に１万人の新規入党があったというではないですか。このブームについては、他紙にも出ていたので知ってはいたのですが、まさか１万人が入党していたとは驚きです。

　そして更に驚いたことに、共産党がブームになった背景には、「蟹工船」ブームがあるというのです。蟹工船が最近異常に売れているのも知ってはいましたが、まさかこれが「共産党ブーム」につながるとは思ってもいませんでした。

　僕もこの「蟹工船」を読んだことがあります。それはこれを書いた小林多喜二が小樽商科大学の先輩であったからです（ちなみに多喜二と同時期に伊藤整も小樽商大に在籍をしていたので伊藤整の本も読みました）。

　現代の日本で「蟹工船」がブームになったのは、実は想像以上に貧富の格差が拡大していて、国や権力に対して怒りを覚えている人が増加をしているのが原因だと思うのです。

　我々政治家はその事実を真摯に受け止めなくてはなりませんし、特に与党である自民党は「この部分に関して誤った政策を行った結果」であるということを真剣に考えなくてはならないはずです。

　でも一方で、「蟹工船」＝「共産党ブーム」・・・。国民の皆さんの怒りも理解できますが、入党された１万人の方々の行動も少し安直すぎませんかね。この方々は共産党が議会でどんな質問をしているのか聞いたことがあるんでしょうか。党の主張もちゃんと理解しているのでしょうかね。

　現在、自民党は本当に情けない状態ですし、だからといって民主党の政権で日本が良くなるわけもありません。まさか共産党が・・・、なんてことは無いと思いますが。