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公益法人の公益とは?

2009 年 9 月 21 日(月)23:53 | 日記 | 4 Comments |

 僕は議員になって、道が認可をし指導監督をしている公益法人に対し、多くの質問を行ってきました。それは「公益法人」とは、そもそも「公(おおやけ)の利益の為に存在する団体」であるはずなのに、本当にそうなのか疑問を持ってしまうような団体が沢山あるからです。

 例えば「(社)北海道アイヌ協会」です。今なお、多くのアイヌの方々の生活が困窮をしている事実は僕も認めます。しかし、アイヌ協会がそれらの人々にスポットライトを当てた活動をしてきたかについては疑念を持っています(この件は「コラム」に詳しく書いています→参照)。また、未来永劫アイヌの方々に対して生活支援をすることが「本来のアイヌ政策の目的」であるとは僕は思っていません。最終的には「アイヌの歴史や文化の継承」に力を注ぐべきだと考えています。多くの課題をしっかり検証をする必要がある考え質問を続けて来ましたが、今後も質問を続けなければならないようです。

 また、一昨日のブログに書いた「北海道ろうあ連盟」ですが、この連盟も本当に「全てのろう者のための団体であったのか」も検証をする必要がありそうです。僕は今まで「ろう者の方々やろう児の保護者の方々からの切実な要望」を聞き、道議会で「ろう教育」の質問を続けてきました。多分、僕は今までの道議会議員の中で一番「ろう教育」について質問をしてきた議員だと思います。しかし、帯広で「北海道ろうあ連盟」の北海道大会が開催されたにも関わらず、僕には「連盟」からの案内もインフォメーションも一切ありませんでした。はっきり言うと「僕は連盟から嫌われている」ということなのですが(笑)、このことは「今のろう教育の問題の根深さと複雑さ」を如実に表しています。今まで「ろうあ連盟」がろう者の方々からの要望を真剣に聞こうとはせず、逆に「ろう者」が使用している「日本手話」を役所のように認めようとしなかったことに原因があるのかもしれません。僕は以前、この団体の不適切な経理や役員への支出について指摘をしました。現在それらの問題は改善をされましたが、まだおかしな所がありますので今後も指摘を続ける必要がありそうです。

 北海道には、多くの不可解な公益法人がまだ沢山ありますが、「最近、ブログが長すぎる」というメールが来てしまいましたので、今日のブログはこの辺で!近いうちに、この続きを書きます。

【追伸】 びっくりしました!今朝、久しぶりにホームページを見たら、19日、20日の書いたはずの日記がアップされていないではないですか!調べると、僕のうっかりミスでした。「日記」という所にチェックを入れないでアップをしていたので、アップはされたけれども誰も見れない状況になっていました。ホームページにアクセス頂いていた多くの方に対してお詫びを申し上げます。

コメント

  1. K より:

    先日もコメント欄に書きましたが、私が小野寺道議を知ったのは、2009年7月17日のコラム「何故、僕は「アイヌ政策」の質問をしたのか・・・」からでした。
    私は一時期、ライターとして活動しており、その際に多く取り上げてきたのがアイヌ民族問題についてでした。かつてアイヌモシリと呼ばれたこの地に住まう者として、この問題を扱うのは当然のことだとの自負もありました。
    その取材で様々な人々と出会ったりしているうちに、例の“大学の就学資金貸付制度”について、一部のウタリの方々はそれを「学費がただになる制度」と認識している事を知りました。更に、それを知ったウタリではない人(つまり和人ですね)が、うちの子の学費もなんとかならないかと言い出し、先のウタリの人が「協会の○○さんに頼んであげるよ」などと請合っていました。
    私がアイヌ民族問題を扱うのを止めたのはそれからでした。ジャーナリストの端くれとしては突き詰めるに美味しいネタではありましたが、何より、今の世のアイヌと和人の意識の低さに落胆した事が大きかったです。
    余談ですが、ずるい和人のことを“ズルシャモ”または“ズルサモ”と、昔は呼んでいたそうですね。

    道議の書かれる「ブログが長すぎる」とのことですが、そこに書かれる事は、短い言葉で伝えるには余りに難しい事のほうが多いと感じます。仮に長いとしても、そこには無駄が感じられません。そうでなければ読もうとも思いません。
    ここは道議の、息抜きの為のちょっとした立ち話の場でもあれば、思いのたけの発露の場でもあります。
    そして私たちは、このコンテンツをウィンドウに開いた時点で、書かれている事をきっちりと読む義務が生じます。
    日本語の文章とは基本縦書きで右から左に読むものですから、横書きで左から読む和文(それが特に長い場合)を読みづらく感じる方も多く、道議ともなればそういう方々のことを考なければならないでしょうけど、長かろうが短かろうが、こちらにも読む覚悟はある! と言うことをお伝えしたく思います。

    長いコメントですみません。
     

  2. 小野寺 まさる より:

    Kさんへ

     再度のコメントありがとうございます。Kさんがお知りになった情報と、僕が知っている情報は全く同じものです。Kさんはこのことをいつ知ったのでしょう。この件を知っていた第三者がいるということに、少し驚いてしまいました。
     また、「文章が長い」という件なのですが、実はこのHPを見ている方の約2割は携帯電話を利用しているのです。この長いブログを携帯電話で見ると、とんでもない量になり疲れるようですので、それらの方々にも配慮をしなければと思っているのです。しかし「読む覚悟はある」と言って頂き、嬉しい反面少し恐縮をしてしまいました。時間の合間でこのブログをバタバタを書いているので、変な文章も誤字・脱字も沢山あるからです。ここは大目に見て頂きたいと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

  3. K より:

    小野寺道議、お返事をありがとうございます。
    “修学資金貸付制度”が“学費がただになる制度”との認識であると知ったのは、四年前になります。

    含羞という意識=文化は、いったい何処に消えてしまったのでしょうか。「日本は日本人だけのものではない」との銘言を最近聞きましたが、含羞もその時に過去の文化となったのかもしれません。あ、もちろん私は、アイヌが日本人じゃないなどと馬鹿なことは思っていません。アイヌこそが原日本人だと思っていますので、含羞を失った彼ら彼女らに落胆、幻滅したのです。(註:アイヌ=原日本人という認識は歴史的に決して正しいものではなく、あくまで私の中での認識でしかありません)

    ケータイユーザーさんであっても、「道議のブログを読む」という行為には、やはりある程度の覚悟が必要だと思います。道議が日常に一喜一憂する様が書かれてあれば、我々はあなたの善き隣人として、肩肘張らず同じ様に一喜一憂しますが、こと道政や国政の話、我々の未来に関わる話になれば、道民、いや国民として心の中で居住いを正し、どれほど長文であってもしっかりと読み込み、考えなければならないと思うのです。もちろんそこで、誤字脱字程度にツッコミを入れているようでは、麻生氏の揚げ足取りに終始したどこぞのマスコミと同じになってしまうので、「センセ、疲れてはんねんな」くらいで(笑)。
    こちらこそ、今後ともよろしくお願いいたします。

  4. 小野寺 まさる より:

    kさんへ

     4年前ですか?僕より2年も早く事実を知っていたのですね!びっくりしました。
     いつも、元気が出るメッセージありがとうございます!本当に感謝しています。

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