全部カットして良いのか?
今、道財政は「火の車」の状態ですが、世論も道庁内にも緊迫感が無いのが不思議です。勿論、道議会内でも緊迫感がないのです。
道議会内で、僕は心を鬼にして道庁の税金の無駄使いを追求していますが、それだけ道財政は「危険ゾーン」にいるのだと僕自身は認識をしています。
僕は、絶対に北海道を赤字債権団体にしてはいけないと思っています。そのために、無駄な支出をカットして歳出を少なくしていかなければならないのですが、中にはカットをしてはいけない支出もあるはずです。
今日、僕は帯広土現の所長に・・・
今日、僕は帯広土現の所長に「十勝管内の社会資本の維持管理の状況」を聞きました。それを聞き、「しなければならない維持管理すら、まともに出来ていないではないか・・・」と本当に驚きました。社会資本の維持管理費を大幅にカットして本当に良いのでしょうか。道民生活の安全を確保する最低限の維持管理費の額を算出した上で、きちんとカットしているのでしょうか。今日の報告を聞く限りでは「維持管理費をカットしすぎている」と強く感じました。
道財政が厳しい中で公共工事の発注額が減少するのはしょうがないことだと僕は思っています。しかし、維持管理に関しては公共工事のような「投資的経費」としてではなく、支出しなければならない「義務的経費」として見るべきで、公共工事のように一律に予算をカットし続けてはいけないのです。河川にしても、道路にしても、橋梁にしても、維持管理をしっかりと行うのは当然のことで、道民の安全を守るという観点からもしっかりと必要な分を支出すべきだと思うのです。
昨日、神戸の川で局地的な集中豪雨が原因の急激な増水が起こり4名の方がお亡くなりになりました。近年、日本においも北海道においても、集中豪雨、竜巻、突風など我々の想像を超えた自然災害が多発しています。もし、昨日の神戸のような集中豪雨が十勝であったら、昨日の被害を遥かに超える甚大な被害をもたらすことは容易に想像がつく程、十勝管内の河川は、やらなければならない維持管理すら行えていない状況なのです。本当にこれで良いのでしょうか。
道庁は財政建て直しを推し進めて行く上で、道民の生活を守るという視点に立ち返り、支出の削減に関してプランの再構築をする必要があるのではないでしょうか。
いずれにしても今のプランはあまりにも不透明かつ不可解な部分が多く、あのプランのままでは赤字債権団体へまっしぐらだと僕は思っているのです。更にこのプランのままでは、北海道経済にも深刻な打撃を与えてしまうでしょう。道民の安心安全を守れるかも不透明で、将来の北海道の将来像はおろか、道庁自体の将来像すら明確にしていません。内容も全くメリハリが無く「単なる数字の辻褄合わせのプランであると考えています。今後は、財政問題についても更に質問をして行かなければならないようです。