先日書いた「聾教育に関するコラム」への反響
7月3日に「本道における聾教育の闇」というコラムをこのホームページに書きましたが、かなりの反響がありました。頂いたメールは、賛同95%、反対5%という感じでしたが、色々なご意見を頂き、僕自身も大変勉強になりました。
さて先日、道職員の幹部の方が「ホームページのコラムに関係する新聞記事を読みましたか」と、7月2日の毎日新聞(大阪版)と7月6日の読売新聞(全国版)に「ろう教育」に関する記事が載っていたことを教えてくれました。
早速その記事を読んでみると、2つの記事にも「ろう学校において手話の使用を禁止され、ろう者が辛い経験をしてきたこと」が書かれてあり、またどちらの記事も「ろう者」が使用している「日本語とは全く異なる日本手話」について書かれてあり、「日本手話」を肯定的に捉えていました。
僕がろう教育の問題について・・・
僕がろう教育の問題について初めて質問をした2005年には、新聞各社が「日本手話」についてこのように頻繁に記事に取り上げてくれるようになるとは、全く予想もできない状況でした。僕の「ろう教育に関する議会での質疑」が東京の某大学の授業でテキストになって使われていたくらいですから、その頃は「ろう教育」に関する情報が極端に少なく、ろう教育を取り巻く現状を殆んど誰も知らなかったのです。
しかし最近になって、ろう教育を取り巻く環境が大きく変わって来ているのだとこの2つの記事を読んで実感をすることが出来ました。
何度も質問をし続け、やっと今年の春から全国に先駆けて「日本手話」を使った授業が札幌ろう学校で始まりました。これと同時に日本手話の出来る先生を養成するための研修会も今年度から始まります。
北海道のろう教育は日本手話を導入したことによって、日本の中ではトップランナーになったと僕は信じています(「日本の中では」と書いたのは、世界の中では日本のろう教育は比べものにならない位遅れているからです)。
まだまだ解決しなければならない問題も沢山あるのですが、北海道の「ろう教育」が日本のろう教育をより良い方向へと導く牽引車となれば本当に素敵なことですね。
追伸 今日の昼は、2名のドットジェーピーの学生と、夜は道庁の職員の方々と(と言っても皆さん大幹部の方ですが・・・)食事をしました。やはり、議会ではない場所で色々話したりするのは自分にとって大変勉強になりますし、どちらの食事も僕にとって楽しい時間でした。