ただいまホームページ移行準備中です。

こちらのホームページは2015年5月29日までのものです。

パイプラインと北方領土

2004 年 8 月 24 日(火)23:34 | 日記 | No Comments |

 今日、道議会に登庁しましたが、机の上に「北日本パイプライン開発機構」という団体からの書類が載っていました。この団体の名前を初めて聞く方もいるかも知れませんが、サハリン(ロシア)から北海道にパイプを引いて直接天然ガスを持ってこようというプロジェクトを推進しています。

 これは簡単に説明しますが、北海道において30年前、「天然ガス」を北海道に海外から導入しようという運動が起きました。日本においてはエネルギーの自給率が10%未満であり、安定したエネルギーを供給する環境整備は欠かせない問題なのです(にも関わらず、日本という国は、エネルギー資源の宝庫である「東シナ海」の調査すら全く行わず、中国が開発を初めて、慌てて調査に乗り出すというお粗末さなのですが・・・)。この開発機構は、パイプラインでサハリンの天然ガスを引くことは、北海道はもとより日本の将来にとっても重要なこと(青森までしかパイプラインは行かない予定ではありますが)だと主張をしています。実際に、道議会内でも、多くの議員が賛同しサハリンの天然ガスのパイプライン事業を推進するための「議員連盟」も出来ています(かなり大きな道議会内の議員連盟です)。


 僕もこの話は「もっともだ」とは思っていますが、100%正しいとはおもっていません。そう思うからこそ、現に「サハリンに関する議員連盟」には所属をしていません。それは何故かですが、確かに「エネルギー問題」は重要な問題だとは思うのですが、この事業によって莫大な利益を得るのは「サハリン」だからです。

 北海道にとって良い条件ならサハリンが利益を得ても問題はないのですが、しかし「北方領土」はサハリン州の島ではないのでしょうか?言葉は悪いかも知れませんが、「泥棒に追銭」をやるような状況ではないかと僕は思っています。このパイプラインの議論に何故「北方領土」の議論が全くされないのか僕は理解できません。北方領土の問題をうやむやにしたまま、サハリンに良い思いをさせて良いのでしょうか?サハリンがこのパイプライン事業によって裕福になったとしたら、ますます「北方領土」の返還は遠のくのではないでしょうか?「ロシアのサハリン州に不法占領されている日本の島がある」という事実から目を背けないことが必要だと思っています。領土問題が解決されないで、または同時並行的に議論が進んで行かないかぎり「パイプライン」の事業を押し進めるのはおかしな話だと僕は考えています。
 国としての誇りと尊厳、そして北方領土を有する北海道であるからこそ、余計にこの問題に関しては毅然とした態度を取るべきだと僕は思っています。皆さんはどう考えますか?(多くの議員がパイプラインに賛成をしていると思うのですが、僕はこのような考えであることを皆さんに伝えておきます。これから新聞でこのサハリンのパイプラインの件が記事になると思いますので、皆さんもよく考えて欲しいと思います・・・)

追伸 オリンピックの「長島ジャパン」準決勝で負けてしまい本当に残念です。1対0の1点勝負でしたね。「ランナーが3塁の時にスクイズさせろよ・・・中畑・・・」って感じでした。金メダルをとって欲しかったですね・・。

追伸の追伸 昼休み過ぎに道庁の外に出たら凄い人だかりでした。どうしたのかな?と思ったら、今から「駒大岩見沢高校が道庁に来る」というではありませんか・・・。女子高生の絶叫も凄まじく、大変な騒ぎでした。

04_08_25.jpg
これがその時の写真です。本庁の玄関前に特設ステージが作られて、知事や選手が挨拶をしました。

コメント投稿