インフルエンザの休校の基準?
昨日、帯広市内のA高校で3名の生徒がインフルエンザに感染したというブログを書きましたが、僕はインフルエンザに対する道の対応があまりにも「あいまい」で心配をしています。
実はこの高校だけで11人(今日現在)、インフルエンザに感染をしてしまったかもしれないのです。また市内の他の高校では、新たに3名の生徒に感染した可能性がありますし、保育所でも、小学校でも感染があるのです。道から僕への報告によると、保育所や小・中学校・高校を合わせると、道内15箇所以上で発生をしてしまいました。帯広においても道内においても、感染者が異常に増えているという感が否めません。
さて、教育施設において児童・生徒のインフルエンザ感染が確認された場合、本当に道や道教委が適切に対応をしているのでしょうか。きちんとした基準に則って、不安に感じている保護者や生徒に対して、説明のつく一貫した対応をしていれば問題はないのです。しかし、保護者や生徒にとって「理解不能な対応」をしているであれば問題です。
先ほどのA高校の話に戻ります。僕が最初に道から受けた報告は「感染の疑いのある生徒は3名で、この3名は夏休みに感染したようだ。この3名は他の生徒とは会っておらず、始業式にも来なかったので、学校は通常通りの授業を行っている。」というものでした。
しかし、実際には2学期の始業式が行われた後に、感染の疑いのある学生が更に5名増えていたのです。にも拘らず、「その5人が学校に来ていたのか、いないのか」も「多くの生徒に接触した可能性があるのか否か」といった調査すら、学校側は全く行っていませんでした。僕が指摘をする今日までの5日間、何もしてこなかったのですから驚きです。ちなみに今日調べると、人数は更に増えていたようです。
「A高校」においては、閉鎖される学級が一つもない状態で、普通に授業が行われてきました。こんなアバウトな対応で本当に良いのでしょうか。帯広保健所だって、学校側にどんな指導をして、どんな連携をしてきたのでしょう。
今後、道が「今回のインフルエンザは弱毒性であり、よほどのことが無い限りは休校にしない。少しでも疑いのある学生には、登校を自粛してもらい自宅待機をお願いする。」という方針にするのであれば、それはそれで良いと思っています。しかし、「インフルエンザの発生時だけ大騒ぎをして何校も休校にする反面、感染の疑いがある生徒がどんどん増えても、それを調べもせず休校にもしない学校がある。」という、いい加減な対応は続けるべきではないと思うのです。
これから起こるかもしれない「もっと恐ろしいインフルエンザ」に備え、道は今のうちに、もっとしっかりとした対応の基準を作っておく必要があるはずです。