イラクでの日本人誘拐について
今日は朝から、イラクのニュースで持ちきりでした。僕は午前中は書類整理と、今月の日程調整に追われ、午後からは行かなければならない場所が何カ所もあったので飛んで回りました。
さて、昨日起きたイラクでの日本人誘拐ですが、3人のうち2人は北海道の方とのことです。(しかも、今日僕の携帯が鳴って知ったのですが、そのうちの一人は知り合いのお姉さんと言うことでした)
こうなってしまったのだからまずは、この3人の救出を行うために政府として全力を挙げて欲しいと願っています。しかし、注意しなければならないのは、3人の誘拐と自衛隊の撤退という問題は同じ土俵の上で語られるべき問題ではないということです。
3人の方の命を救うために全力を挙げるのは当然ですが、「自衛隊の撤退」は「3人の命を救う方法」の選択肢にはならないと僕は思っています。3人が何故あのような危険な場所に行ったのかも問題ではあると思うのです。
日本国が「あの場所は危険なので行かないように」と再三、渡航の自粛勧告をしているにも関わらず行っているのです。自ら危険を承知で行っているのですか ら、このような事態になってしまったことに対して、何らかの自己責任が発生して当然だと僕は思っています。(その自己の責任の取り方が「死」という最悪な 事態になるであろうことが予測できたので、国は「イラクに行くな」と言っていたのです!それでも行ってしまう側にも問題はあるのです!この議論は、まずは 3人を無事救出してから、さらにしていかなければならない議論だと思っています)
自衛隊の撤退は、テロに屈することになります。日本は国際社会において、バカにされるのも目に見えています。国益を大きく損なうばかりか、今イラクで危 険を省みずに任務にあったっている自衛隊の皆さんになにをどう説明できるのでしょうか?「自衛隊員の危険はどうでも良い。でも民間人が危険になったら困る のです。」言っているのと一緒です。
イラクでボランティアなんてやっている場合ではないと僕は考えています。理念や理想は素晴らしいと思いますが、自分で自分を守れない、リスク管理を出来 ない、状況を判断出来ない人は、他人の心配をしている場合ではないと僕は考えています。(この発言には多くの意見があると思いますが僕はそう思っていま す)
今まで一般人に対して、イラクへの渡航を禁止するくらいの危機管理を何故政府が行って来なかったかも疑問でなりません。世界各国で戦争が起き、テロが起きている中で、日本はまだ「憲法」の問題にも手を付けられず、平和呆けしてしまっているという感じを更に受けました。
でも、なにはさておき、3人が無事に帰ることが出来るように心から祈っています。