ただいまホームページ移行準備中です。

こちらのホームページは2015年5月29日までのものです。

とんぼ返りのとんぼ返り!

2006 年 8 月 4 日(金)22:15 | 日記 | No Comments |

 またまた札幌から帯広に向かっています。
 さて現在、夕張の財政権団体への転落に関しての情報収集をしているのですが(夕張以外の問題も含めて)各自治体の財政状況を、北海道は今こそしっかりと把握するべきだと僕は思っています。「報告がなかった」「今の制度では本当のことが解らない」という言い訳は、夕張が現にこのようなことになった今ではもう通用しないでしょう。


 例えば、決算の時「短期の借入金」を夕張市は銀行から借り、赤字決算の解消に使い、決算が終わるとそのお金を銀行に返すという行為を繰り返していました。一般の企業ではあり得ないことですが、お役所の理屈ではこれで「黒字決算」になるのです。
 この「短期借入金」に関しては、各自治体が都道府県に報告する際、「報告する必要の無い項目」だった点も問題で、今後は「短期借入金」も報告すべき項目となるはずです。
 しかし、僕はさらに北海道には突っ込んで、各自治体の客観的な財政状況を把握して欲しいと思うのです。北海道は市町村の財政状況を不透明にしている要素を明らかにし、それらの調査・報告を各自治体に可及的速やかにしっかりやってもらうべきです。
 残念なことですが、昨日「実質赤字決算」であったのに「裏技」や「奥の手」を使って黒字にしていた自治体が、夕張以外にも北海道にはいくつもあるのが明らかになりました(他の府県ではゼロと報告されています)。北海道は第2、第3の夕張市を生み出さない為、各自治体の正確な財政状況を把握する方策を検討しなければならないのです。でも実は、これは「道」にとってそんなに難しくない作業であるはずです。各地方自治体は「赤字決算」を最も嫌い(中央も自治体の赤字決算を好ましく思っていなかったので・・・)、あの手この手でごまかそうとしてきました。ということは「ごまかせないようにするにはどうしたら良いのか」を実は北海道自身が当事者として一番良く知っているからです。
 例えば僕は北海道独自に自治体の予算・決算書、バランスシート、財産等、企業決算のように厳密で抜け道の無いモノを各自治体に提出させるべき制度を作るべきだと思っています。現状で報告義務が無いとしても、報告をしたほうが良いと思われる項目はものは全て報告をさせるべきです。第3セクターや基金に関しても正確な数字を把握すべきです。自治体の決算というのは奥が深くて謎だらけで(わざと難しくしていると思われるようなのもあるのです・・・)、僕のような民間人にはなかなか把握できないのですが、それでもどうにか勉強をしながら問題解決に向け活動をして行きます。
 
(写真)JR札幌駅前にビアガーデンが出来ているのですが、今日は驚くほど混んでいました。金曜日だからでしょうか。大通りより駅前の方が酔っても直ぐに家に帰れるからでしょうか。

コメント投稿